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テーマ:猫のいる生活(139041)
カテゴリ:こころもよう
日がのぼってあたたかくなると、ベランダにあらわれる猫たち。 向かいの小学校をねぐらにしているらしく、朝、子供たちが集まりはじめると、おもむろに移動してくる。 茶色いほうが若く、洗濯物を干すために窓を開けると、すぐに反応して顔を上げる。 黒いほうはおじいさん。よほど大きな音を立てないと目をひらかない。日がある間じゅう、ずっと眠っている。 背中に秋の日が当たって、気持ちよさそう。 * 最近、書いたものを人に見せ、批評をもらう機会があった。 背中を押される言葉もあれば、きびしい言葉もあり、どちらかと言えばきびしい言葉のほうが頭に引っかかって、本を読んでも料理をしても何か書いても、頭からその言葉が消えずにいた。 じゃがいもをつぶしながら考えているとき、くまがそばを通りかかったので、思い切ってたずねてみた。 わたしはやり方を変えたほうがいいのだろうか。 すこし考えて、くまは答えた。 やってみたかったら、別のやり方もためしてみたら。 すこし大げさだけど、そのとき、ぱーっと視界がひらけていくような気がした。 書きたいなら、書けばいい。 その通りだ、ほんとうに。 そしてわたしはたぶん、書きたいのだ。 あんなこと、こんなこと、いいこと悪いこと、どんなことも。 筋を通しているつもりで、わたしはいつの間にか見えない枠をこしらえていたのかもしれない。 じっさいに書き上げて推敲し、人に見せて励ましや批評をもらわなければ、思いもよらなかった。新しい発見。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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