596359 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

本読みのひとりごと

本読みのひとりごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Free Space

読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

Profile

biscuit5750

biscuit5750

Comments

biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

Rakuten Card

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Category

2008.11.17
XML
カテゴリ:読書日記
肌ざむい朝。
紅茶をのみ、誕生日に妹が送ってくれたやわらかいブランケットにくるまって、机に向かう。

朝8時から、NHK-BSで「私の1冊 日本の100冊」という番組を放送している。
毎朝、10分間で1冊の本が紹介される。
100人のゲストが、それぞれ思い入れのある本について語るのもおもしろいし、映像と共に本の一説が朗読されるのも、目ざましにちょうどいい。それで、忘れなければ毎朝みている。

このあいだは、生物学者の福岡伸一さんが、須賀敦子「地図のない道」を紹介していた。
録画もしていないから間違いがあるかもしれないが、福岡氏が語ったのはだいたい以下のような内容だった。

子どものころ、ぼくは昆虫少年だった。そして、生物学者になった。
昆虫少年、あるいは生物学者というのは、生命がもつ秩序の美しさにひかれるものだ。
須賀敦子さんの文章にも秩序がある。建築のような構造がある。それがゆらぎながら、さまざまな情念をかもし出している。
著書の中で、須賀さんは宗教について直接にはふれていない。
しかし「地図のない道」のラストでは、宗教に対して彼女なりの細い橋をかけているように思う。

そんなことを、もっと硬質で、もっと端正な、もっともっと文学的な言葉で語っていた。

びっくりして、いっぺんに目がさめた。
なんだなんだ、この人は。
生物学者? ほんとうに? 小説家じゃないの?

調べてみると、福岡さんは「生物と無生物のあいだ」という本で、すでにいくつかの賞を受賞していることがわかった。
さっそく取り寄せて、ページをめくる。
まだ読みはじめたばかりだが、最初の数ページで、これは読み終わるのが惜しい類の本だと直感した。
そういう本は、重度の活字中毒患者でも、年に3冊、いや、2冊見つかれば恩の字。という貴重な出会いなのだ。
とにかくじっくり読んで、読み通したらまたここでご報告します。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.11.17 14:00:40
コメント(0) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X