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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2009.02.23
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カテゴリ:読書日記
ベニヨウロウ

森絵都「ラン」を読む。
去年の夏から、ずっと図書館で順番待ちをして、ようやく回ってきた。
読みたい小説、本屋さんで買ってしまえば早いけれど、「読みたいなあ」と思いながら待っている時間もまた楽し。



ひとりぼっちの22歳、夏目環(たまき)が一台の自転車に出会うところから、物語がはじまる。
思いもよらない理由から、自転車を降り、二の足で大地を蹴って走りはじめる環。
走ることが、自分の殻にとじこもっていた環の毎日に、小さいが確実な変化をもたらしてゆく…

森絵都がつむぐ物語には、血の通った、生身の人間がいる。
生きることはかっこわるくて、ちっちゃなことに腹を立てたり、うらんだり、ねたんだり、ささやかな欠点を気にかけてくよくよしたり。
それでも生きてゆくんだ、生きていこうと背中を押してくれる素敵な物語。

ハードカバーで460ページ以上あるけれど、読みやすい文体なのであっという間に読み通せます。
最後のページを読み終えて本を閉じるときには、この不完全でどうしようもない世界が、少し明るく、そして愛おしく見えるようになっているはず。
寒い冬からあたたかい春へ、ちぢこまった気持ちを外へ広げたい方におすすめです。





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Last updated  2009.02.23 20:49:28
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