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カテゴリ:読書日記
ローションパック、というものを、ここ3ヶ月ほどつづけています。 6月にほぼ日で佐伯チズさんの記事を読んで、「ほう」と思ったのがきっかけ。 はがせるタイプのコットンを水で濡らし、軽くしぼって、500円玉大の化粧水を染みこませる。 顔じゅうにぺたぺた貼り付けて、待つこと3分。 これを一日二回、朝晩おこなうだけの簡単なお手入れです。 肌色が明るくなったし、目の下のくまもうすくなった。 ふきでものは痕もふくめてすっかり姿を消し、くま母さんに「肌、白くなったね」とおどろかれた。 今ではくま母さんとくま妹ちゃんもローションパック信者。 何しろ、元手がかからないのがいい。 わたしはちふれの化粧水に、ラベンダー精油を混ぜて使っています。 秋冬もこれでいけるかどうか、しばらくつづけてまたご報告します。 森見登美彦「宵山万華鏡」を読む。 うー、たまらん。 モリミさんの文体、大好き。 読書の快楽を、惜しみなくじゃぶじゃぶと味わわせてくれる。 お酒を飲みながらしゃぶる固いスルメみたいに、タネリがたしかにいちにち噛んでいる藤蔓みたいに、いつまでもずーっと噛んでいたい。もとい、読んでいたい。 そしていつものことながら、京都へ行きたくてたまらなくなる。 わたしは京都に暮らしたことがないけれど、彼の小説は、ある意味本物の京都よりも「京都らしい気分」を的確にとらえ、表現しているんじゃないかと思う。 「宵山万華鏡」は、祇園祭宵山をめぐる短編オムニバス。 森見氏一流の軽快で雑多なコメディから、甘酸っぱいファンタジー風の小品、静かで切ない怪異譚まで、多彩で盛りだくさんな内容です。 ひとつひとつの物語は独立しているけれど、見えない糸であちこちつながっているので、その糸を手繰りながらページを行きつ戻りつするのもお楽しみ。 祭りの高揚、華やかさ、その裏にある儚さや切なさが見事にすくいとられていて、語りのうまさにため息が出ます。 終わりからふたつ目の「宵山迷宮」、もしかしたら、今までのモリミさんとは少しちがう雰囲気かもしれないけれど、静かで哀しくて少しほろ苦くて、わたしはとても好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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