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テーマ:結婚(623)
カテゴリ:おくさま日記
大安吉日の昼下がり、友人hの結婚式に夫婦でお呼ばれ。 純和風の会場に、やさしい色味の白無垢がよく映えて、それは美しい花嫁さんでした。 天候にめぐまれて、日本庭園で写真撮影の時間があったので、和服で身動きのとりにくいわたしに代わり、ここぞとばかりシャッターを切りつづける夫。 太陽の光の下で、hはもうまぶしいくらいに輝いていて、ひさしぶりに再会した会社の元同期sちゃんと共に、「きれいだねえ」を連発する。 花嫁が放射するきらきらした光が、わたしの中にまで入ってくるみたい。 披露宴がはじまり、ちょうど日没のころ、お色直しのウェディングドレスで花嫁が登場したのも素敵な演出。 自分のときは、恥ずかしいほど泣いてしまった「花嫁の手紙」、hはしっかりした口調で読んでいて、それが余計に涙をさそう。 hらしい心くばりがすみずみまで行き届いた、心があたたかくなるお式でした。 それにしても、結婚式ってやっぱりいいなあ。 理屈抜きで幸せな気持ちになるし、明るい前向きな力をたくさん分けてもらえる。 よかったねえ、と言い合いながら、夫と共に家路につく。 そう言えば、夫婦で結婚式に呼んでもらうのは、わたしたちにとってこれが初めての経験なのでした。 ひとりでは荷物が多くて大変な和服を着たのも、くまが同席してくれる安心感があったから。 今回は、母のお嫁入りのとき祖母が見立てた萌黄色の付け下げに、着物に合わせて誂えた緑の帯を締めたのです。着物と帯に、それぞれ朱色の大輪の花がひらいている。 着物が大好きだった祖母の思いと、母が重ねてきた年月と、結婚して歩き出したばかりのわたし、三世代分の時間を着ているような気持ち。 帯結びも髪型も、独身時代のような華やかさはないけれど、若奥さまふうのすっきりした着付けも、動きやすくて案外いいものだな。 くまと一緒のパーティでは、これからすすんで和服を着ることにしよう。 夏のはじめに引っ越しをしたわたしの実家に夫婦そろって帰省するのも、これが初めての機会でした。 くまとふたり、ああでもないこうでもないと言い合いながら選んだ新居祝いの置き時計を、両親に贈る。 スワロフスキーの回転飾りがついていて、正時ごとに、やわらかい音色の音楽が流れるのです。 電波を受信して自分で時刻を修正し、部屋の明かりが消えると自動的に音楽と秒針が止まるしくみ。 デザインも新居の雰囲気に思いのほか合っていて、ほっとひと安心。 新しい家で、両親が今までになく明るい声で笑うようになったことに気づき、もうひと安心。 そのことを母に伝えたら、「あら。あなたたちこそ、前に会ったときよりずいぶん夫婦らしくなったじゃない」と茶化された。 写真は、くまと出かけた実家近くのハーブ園。 園内のレストランはサラダバーがすばらしく、食後にフレッシュハーブティーを飲ませてくれる。 たくさんの新鮮な野菜とほんの少しのお肉かお魚、それにハーブティーという食事が、わたしはいちばん落ち着くなあ。 いつかは自分の庭を持ち、こんなふうにたくさんのハーブを植えて毎朝庭仕事にはげみ、摘みたてのハーブでお茶をいれて読書を楽しむのがわたしの夢。 その日まで、くまと一緒にがんばろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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