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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2010.04.12
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カテゴリ:読書日記
井上ひさしさんが亡くなった。
75歳だそうだ。

昨年の夏、文学館で井上ひさし展を見たこと、それから遅筆堂文庫を訪れた記憶がよみがえり、「ああ、間に合わなかった」と思う。
何が間に合わなかったのか、自分でもうまく説明できないけれど。

作家は亡くなったのに、「吉里吉里人」も「自家製文章読本」も「東京セブンローズ」も変わらず本棚にあって、ページをめくればいつでもその言葉に会うことができる。
気に入った一節は胸の奥でたしかに息づいて、こうしている今もしきりに語りかけてくる。

好きな作家が亡くなったという知らせに接するたび、そのことのふしぎにぼう然とする。
もう二度と新作が読めない、というさびしさがこみ上げてくるのは、ずいぶん時間が経ってからだ。

本にも寿命はあるけれど、紙が劣化すれば版をかさねて、世界に言葉があるかぎり、読みつぐことができる。
そのともしびを守る仕事に、ほんの少しだけ関わっていることを、こんな夜は心からよかったと思う。





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Last updated  2010.04.12 19:34:14
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