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カテゴリ:読書日記
いいお天気なので、朝ゴミ出しのついでに5キロくらい走って、洗濯と布団干し、掃除もどんどん片づける。 んー、いい気持ち! 角野栄子「魔女の宅急便 その4 キキの恋」を読む。 去年、シリーズが完結したのをきっかけに、一冊ずつ噛みしめるように読み返しているのです。 「魔女の宅急便」は、これからひとりだちする女の子(や男の子)はもちろん、 もうひとりだちした女の子(や男の子)の背中をとんとやさしく押してくれる、永遠のバイブルだと思う。 誰でも、ひとつだけ魔法をもっている。 その原石をポケットに入れて、小さな魔法使いは広い世界へ旅立つ。 希望と不安のあいだを振り子のように行き来しながら、未熟な魔法を生かし、勇気を出して人とつながっていく。 うまくいかなくて傷ついたり、寂しくて泣いたり、誰かに感謝をプレゼントされて元気を取り戻したりしながら、ちょっとずつ大人になっていく。 そうしていつか、別の魔法をポケットに持った男の子(あるいは女の子)と出会って、おたがいに、自分の魔法と同じくらい、相手の魔法をすてきと思うようになる―― むずかしいことなんて、ほんとうは何もないんだな、と思う。 心の風とおしをよくして、自分に素直に、できるだけ笑顔で過ごそう。 よく似ていても、一日として同じではない朝を、毎日生まれ変わるような気持ちでむかえよう。 キキの物語が、何度でも、わたしにそのことを思い出させてくれる。 「キキの恋」のなかで、二番めに好きなところ。 (一番めと三番めに好きなところは、これから読む方のために秘密にしておきます) とんぼさんと、17歳になったキキのやりとりです。 「キキがいたからぼくは自分のすきなことを見つけることができたんだよ」 「わたしもよ。なんていっていいかわからないけど、わたしもすこしずつすこしずつ心がひろがってね……わたし、まだちょっぴりだけど、ちゃんとしてきたみたい……このごろ」 キキはいいました。 「なんかうれしいね」 とんぼさんがいいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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