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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2010.08.18
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カテゴリ:読書日記
アサガオ

8月8日、3回目の結婚記念日をむかえました。
ささやかな肴をならべて家でビールをのみ、前日に作っておいたレアチーズケーキでお祝い。

翌朝、ほんとうは登山をするつもりだったのだけれど、あまりに暑いので秋に延期することにして、車で蔵王のお釜(火山の火口湖)を見にゆく。

着いた当初は霧がかかって何も見えず、「この涼しさを味わえただけでも来た甲斐があったことだよ」となぐさめ合っていたら、すーっと霧が晴れて、エメラルドグリーンの湖が姿をあらわした。

お釜(霧)

お釜(晴れ)

天候や季節によってさまざまに色を変えるという神秘の宝石を、4年めのはじまりの記念にそっと胸にかざる。

結婚をして、わたしは長生きしたいと思うようになった。
この世界の美しいもの、ひとつでも多く、くまと一緒に見てみたい。




重松清「青い鳥」を読む。
部屋にひとりでいたのをいいことに、読みながら、声を上げて泣いてしまった。

中学校で国語の非常勤講師をしている村内先生は、言葉がつまって滑らかに話せない。
だから、村内先生は大切なことしか言わない。
そして、先生は誰よりもすてきに笑う。まぶしいような、なつかしいような笑顔で。
何よりも、本当にそばにいてほしいとき、村内先生はかならずそこにいて、静かに寄り添ってくれる――

自分の弱さを隠さずに、傷つきながら生きている人はすてきだ。
かっこわるくても、自分の傷より、誰かの気持ちに寄り添うことに一生けんめいになれる人は、もっとすてき。
読みながら、村内先生に恋しそうになった。

わんわん泣きながら、過去の傷がやさしく癒されて、読み終えたあと、雨上がりの空みたいに心がさわやかに晴れ上がる、すばらしい小説。





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Last updated  2010.08.18 09:21:29
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