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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2011.07.06
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カテゴリ:読書日記
グラハム・トーマス

いよいよおなかが大きくなってきました。
ゆっくり、少しずつしか動けないので、自分のからだとちびくまのペースに合わせて、ゆっくり、ゆっくり暮らしています。
朝のすずしいうちにちょっとだけ近所をさんぽして、午後は昼寝。夕食の支度の前にヨガをするのが、最近の日課。
ちびはもう、生まれても自分で生きていけるくらいの大きさになって、毎日元気にしゃっくりをしたり、手足をうーんと伸ばしたりして過ごしているようです。
これからいろんな楽しみがあるだろうけど、おなかの中で人が育っていくという種類の楽しみは、ほんとにあと少しだなー。



エリザベス・ストラウト『オリーヴ・キタリッジの生活』を読む。

気分屋で直情的、思ったことをそのまま口に出さずにいられない、元数学教師のオリーヴ・キタリッジ。
13の短編を積み重ねるかたちで、オリーヴと、アメリカ郊外の町に暮らす人びとの人生が浮かび上がってくる。
どの物語にもオリーヴが登場するけれど、そのすべてにおいてオリーヴが主人公というわけではない。
ざくざく編まれた麻の敷布みたいな、雑多な町の人間模様の中に、オリーヴも一本の毛羽立った糸として織りこまれている。

読みながらずっと思いうかべていたのは、映画「かもめ食堂」に出てくる「コスケンコルヴァ」のおばあさん。
あの不機嫌そうな顔、骨太な存在感が、オリーヴのイメージに重なった。

簡潔で味のある物語をひとつずつ読みすすめるうち、あまのじゃくで愛想がない、だけどほんとは不器用で純粋なオリーヴを、だんだん好きになっている自分に気づく。
読み終えてふーっとため息をついた後、もう一度最初から読み返したくなる良質の短編集。

バラのアーチ





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Last updated  2011.07.06 13:35:42
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