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カテゴリ:読書日記
ちびくまと散歩。 ちびをスリングに入れて歩いていると、いろんな人に声をかけられる。 「こんにちは!何やってるの?」と裏の保育所の子どもたち。 「赤ちゃん入ってるの」と中を見せたら「うわぁかわいい」と女の子。 「うで、けがしてるのかと思った」と男の子。たしかに、骨折した人の包帯に似てるかもね。 小さな手でスリングにさわって「あったかい」だって。 公園でゲートボールをしていたおばあちゃんたちにもモテモテ。 「ありゃーめんごいなぁ」 「今はこんなして抱くのかぁ」とみなさん笑顔。 「転ぶなよ~」と見送ってもらいました。 それにしてもスリングってほんと便利。 両手が空くし、ちびもぐずらず居心地よさそう。 静かだなぁと思って見ると、スリングの中ですうすう寝ていたりする。 おかげでちびと一緒に出かけるのが楽しみになった。 クラフト・エヴィング商會「おかしな本棚」を読む。 クラフト・エヴィング商會こと吉田夫妻の実際の本棚から「ある日の本棚」「金曜日の夜の本棚」「旅する本棚」などのテーマ毎に何冊かずつ本を並べて写真を載せ、エッセイも添えられている。 誰かの本棚を見せてもらうって、本好きにとっては大きな楽しみだ。 読んだことのない本、これからも読むことのないだろう本ばかりでも、並んだ背表紙を見ているだけで胸がときめく。 著者の前書きにも「これは本棚の本です」とある。 「本の本ではなく、本棚についての、本棚をめぐる、本棚のあれこれを考える本。」 だから、この本に、くわしい内容紹介は載っていない。 古いのや新しいの、大きいのに小さいの、色とりどりの背表紙が並んでいるだけで、表紙の写真もあまりない。 著者自身がまだ読んでいない本さえある。 それなのに、本棚の一角を切りとった写真は、どれも「本棚好き」にはこたえられない魅力をたたえている。 「これはどんな本だろう」「あぁ読んでみたい」とまだ読んでいない本がこの世界に存在する幸せを噛みしめることができる。 ちょっと検索すれば、今ここにない本のあらすじだってわかってしまう時代に、「読まない」本が居場所を与えられてそっと置かれている本棚はなんて豊かなのだろうと思う。 著者も書いている通り、「『この本を読みたい』と思ったその瞬間こそ、この世でいちばん愉しいとき」なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.26 23:54:33
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