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カテゴリ:子育て日記
ちびくま、生まれて7ヶ月。 下の前歯が二本、生えてきました。 周りのものにどんどん興味を持ちはじめ、ちょっと目をはなすと携帯をいじって友達に電話をかけていたりする。 ひざに抱いてごはんを食べていたら、にゅっと手が伸びてきてテーブルのおみそ汁をひっくり返したことも。 おつゆが冷めていて本当によかった! ほっぺにちゅーすると「ぐふふふふ」と笑う。 くまがたかいたかいするときゃーきゃー言って喜ぶ。 顔をのぞきこむだけでけたけた笑い出すこともある。 よく笑う人。 そして、とにかく元気な人だ。 起きている間は一瞬もじっとしていない。 ひざの間に座らせても、体をぐっと反らせ高速でごろごろ転がってどこまでも行ってしまう。 まだおすわりも完全じゃないのに、立ちたくて仕方がないらしく、わきを支えてやると、足を突っ張りぴょんぴょん跳ねて大はしゃぎ。 赤ちゃんうきわをつけてお風呂にうかべれば、手足をばたつかせて水を跳ね散らしながら「きゃー!」と絶叫。 押さえつける母さんの腕が筋肉痛で限界。 エルゴでおんぶしてスクワットするとちょっと静かになるけど、今度は足腰がぴきぴき… 男の子の育児は体力勝負だわ! 3月11日の夜は、冷蔵庫のありあわせでちゃんこ鍋を食べた。 仕事の帰り、くまがたまたま上のKさんの旦那さんに会ったというので、晩ごはんにさそう。 Kさんの奥さんは、出産のため里帰り中なので。 一年前のあの日、ちびくまはまだおなかの中にいて、東京出張中のくまはバスに乗ったまま渋滞に巻き込まれ足どめを食っていた。 わたしはKさんの車に乗せてもらって、奥さんとふたり津波の映像に息を飲んでいた。 途中で一度、Kさんの旦那さんが帰ってきて、手にした買い物袋に、当たり前みたいにわたしの分の食料と水も買ってきてくれていたっけ。 あれから、一年。 明るい部屋で、家族がそろってあたたかいごはんを食べることができるありがたさを、わたしはもう忘れそうになっていた。 きのうのことを全部覚えていたら生きていけないけど、思い出す日を決めて何度でも記憶を更新して、忘れないようにしなきゃいけないこともある。 家じゅうの明かりと電化製品の電源を切っても、あの日町が沈んでいた本当の暗闇には届かないけど、家族が寝静まった台所で、目を閉じて思いを馳せる。 あの夜の心ぼそさと、心づよさ。隣にいる人の、手のぬくもり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.03.12 12:02:59
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