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読書とパイプの日々

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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:今日読んだ本
評価(★★★→無印→☆☆☆7段階評価):☆☆☆

アメリカの女流SF作家アン・マキャフリイによるパーンの竜騎士シリーズ日本翻訳最新作。

惑星パーンでは、不定期に近づく赤い星から、全ての有機物を食い尽くす恐ろしい糸胞(Thread:薄い銀色のフィラメントと形容されます)が降りかかるため、空を飛び硫化水素の炎で糸胞を焼き尽くす竜とその相棒の竜騎士がパーンを守っている。

パーンの竜騎士(惑星パーン)シリーズは、この竜騎士達の活躍を縦糸とし、サブキャラクターの竪琴師や療法師のエピソードを描く巻を横糸として成り立っています。

この本はサブキャラの中でも最重要人物ロビントン師の生い立ちと、シリーズ第1巻の初めに繋がるまでが描かれています。
第1巻を早川の銀背(新書サイズのハヤカワ・SFシリーズ、背表紙の多くが銀色な事か銀背と呼ばれる。文庫より高額だったため、高値の花だった)で読んだのは、もう30年も前でしょうか。

第1巻の、あの情景にいたるまで、どんな事があったか、また裏側からシリーズ・オープニングを描いてもらって、正直感動しました。

このシリーズは10冊以上出てますが、この巻において一周して初巻の情景に戻ったわけです、感慨深いものがありますねえ

アン・マキャフリイは、職人芸の人って感じがします。1926年生まれの作家が、これだけの物語を紡ぎ出せるのも凄いですが、この作品を描いた時点で70歳を越えて、80歳を越えた最近でも、息子と共著ではありますが作品を発表しているようです。

素直に敬意を表して☆三つとしたいと思います。





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Last updated  2007.07.29 11:21:10
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