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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:今日読んだ本
評価(★★★→無印→☆☆☆7段階評価):☆☆
東京創元社から刊行されている、ホームズだけじゃないコナン・ドイルと銘打った傑作集の第2弾。 コナン・ドイルが心霊現象に強い興味を持っていたり、本人はホームズより歴史小説で評価されたがっていたのは知っていましたが。こういった非ホームズ物の短編をまとめて読むのは初めてです。 ●収録作品 「大空の恐怖」 「北極星号の船長」 「樽工場の怪」 「青の洞窟の恐怖」 「革の漏斗」 「銀の斧」 「ヴェールの向こう」 「深き淵より(デ・プロフンディス)」 「いかにしてそれは起こったか」 「火あそび」 「ジョン・バリントン・カウルズ」 「寄生体」 ですが、一読して驚いたのは、どれもクトゥルフ神話の作品として扱われても不思議じゃないテイストを持っていたこと。 特に冒頭の「大空の恐怖」などは、行方不明になった冒険家の遺稿から超自然の恐怖体験が明らかにされる展開が、神話体系特有の雰囲気を醸し出してくれます。ひょっとすると映画『宇宙大怪獣ドゴラ』の発想って、この辺から来てるのかなと想像してしまいました。 現在、第3弾のクルンバーの謎まで刊行されています。こちらも『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』に似た、クトゥルフ・テイストが強い物が収録されています。 先々の刊行が楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 07:25:03
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