ブースカのひとりごと

　ルパン三世の第２シリーズの145話、155話はカリオストロの城の製作が終了した宮崎駿監督（照樹務のペンネーム）とテレコムアニメーションスタジオが参加しているのは有名な話ですよね。宮崎作品として各種の書籍等に記事はたくさん載っているから色々な情報があり、語り尽くされた感もあるので今更なにおですが、あまり語られていないことをちょっと話します。
　155話「さらば愛しきルパンよ」は新宿から中野、埼玉県川越市が舞台となっています。特に新宿～中野間の描写が克明です。新宿東口方面（ラムダが暴れるシーン）は綿密なロケハンにより作画されており、中央線の電車も登場します。
　それではルパン（偽ルパン）のアジトはどこかと言えば当然中野区になります。雑居ビルに彼らのアジトがあり、ビルの看板には銘酒葉桜となっていますが、実際のビルは黄桜の看板があり、中野病院の真向かいにあるビルです。場所を知っているとどの方向からラムダが出入りし、銭形（ルパンの変装）が乗り込んだかも分かります。
　これは当時（昭和５６年）テレコムがこのビルに入っていた事によりますが、本編内容とは関係の無いこんな遊びが面白いが楽しいですね。多分山本二三さんが中心となった背景陣によるものですね。（監督の意向もあるのかな）
　このところ現地へ行く事も無いので、今どうなっているか分かりませんがまた行ってみたいです。中野病院もはっきり描かれていて、ルパンとは関係ないけれど、当時友人が急性腹膜炎で救急車（後にも先にも救急車に乗ったのは初めて）で同病院に緊急入院、それこそ一命を取り留め、感謝、感謝。
そんなことで個人的な思い出も含めてちょっとお話しました。
　そういえば、ラムダが乗っていたタンクローリーのＴＡＦのマークはテレコムアニメーションフィルム
の略であり、これもちょっとした遊びだよね。