「メロディーは同じだけどコードが違う」
という2つの音楽があるとき
以前の私は
曲を聞き比べれば誰でもその違いに気づくと思ってました。
どこがどのように違うかまで言い当てるには音楽の知識が必要だと思いますが、
そこまでは分からなくとも、
音楽の知識がまったくなくてコードって何?という方でも、
聞いてて「なんか違う」というのは誰でも分かるんだと思ってました。
ですが、実際には、真剣に聞き比べても違いが分からないという人が意外といました。
驚愕でした。
私は過去に、この違いをまず理解してもらわないと話がその先に進まないという場面で、
なかなかこの前提が先方に伝わらず苦労したことがありました。
そういう方はどうもメロディーしか聞こえてらっしゃらないようで。。。
同じ音楽を聞いても人によって聞こえ方が違うということは分かりましたが、では、その「音楽を聞き比べても違いが分からない」という人にその「ここのコードが違う」というのを説明するにはどうすればすんなりと分かってもらえたのかなと、今でも振り返って考えることがあります。説明の仕方についてです。
その時の問題はもう一応解決済みではありますが、ブログに音楽のことを書くにあたって、同じように悩みます。
以前このブログに、
『夏祭り』という楽曲の Whiteberry版 と JITTERIN'JINN版 について書いたことがありました。
ブログなので、つまりあくまで自分の日記だから
なにがなんでも読み手に必ず伝わるように書かねばならぬということはないので
さらっとゆる~く書きました。
こんなふうに。(2021年7月29日のブログ)
↓
この『夏祭り』の2つの音源は違いがほんのちょっぴりなので、コードの違いは初級ではなくきっと中級ぐらいな気がして、ここで出す例としてはあまり良くないですが、まあとりあえず載せちゃいます😅
あっ、「コード」というのは、和音のことで、楽曲のその部分のハーモニーです。
上に貼った記事でいうと
「Em」とか「A」とか書かれている部分がそうです。
Emの構成音は ミ・ソ・シ で、ベース音が ミ です。
A の構成音は ラ・ド#・ミ で、ベース音は ラ です。
でもこれが AonE となると、Aの構成音は同じだけどベース音が ミ という意味になります。
今日はJITTERIN'JINNのライブ版を貼っちゃおう♪
そしてWhiteberry版がこちら
問題の部分を聴くと、曲の印象が違いますよね?
JITTERIN'JINN版のほうは単調な軽い感じもあり、ライブではそれがストレートで力強い印象もあります。
Whiteberry版のほうは音に少し厚みがあって、Em7の不安定な感じと AonEのところで気持ちがちょっとザワつく感じがイイ
まあ、中級なのでちょっと分かりにくいかもですが😅💦
あ!
これならどうでしょう?
『夏祭り』のことは忘れてまずは耳をリセットしてください。
あらためて質問します。
メロディーが「ドレミ ドレミ」とくると、
次にくるメロディーって何を想像しますか?
「ドレミ ドレミ」の次は
「ソミレドレミレ」しかなかろうもん! かな?
「ソミレドレミレ」と答えたあなたは正統派です!
いやいや、「ドレミ ドレミ」と言えばこれでしょ!
次も「ドレミ」でしょ! これしかない!
というあなた。
感性がちょっと楽しいので気が合いそう!
ぜひお友達になってください(笑)
この2曲、音の拍の割り振りは違うしリズムも違いますが
出だしの部分のメロディーを文字で表すとどちらも
「ドレミ ドレミ」です。
(AKBの曲のほうは2つ目のドレミの「ミ」から全然違うコードになってます)
さてこの部分、メロディーは同じドレミドレミですが
同じ曲に聞こえますか?
たとえメロディーが同じであってもコードが違えば全然違う曲になりえる。
これって音楽をやってる人には常識で
音楽やってない人でも聞き比べればすぐ分かるんですが
音楽に疎い人には
「メロディーが同じでもコードが違うと全然違う曲になる」
と文字で説明すると、伝わらないんですよね。。。
過去の私はどうすればこのことが相手に伝わったんでしょうかね。。。
やはりAKBを例にあげればよかったのかなぁ…