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テーマ:DVD映画鑑賞(14216)
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遅ればせながら、DVDで観ました。
別にジブリ作品が好きなわけじゃない。TV放映があるときは、ずいぶんと放映予告が流れるからなんとなくみちゃうけど・・・。 で、そんな私に、この作品は一番心にキました。 ネットでこの作品の評価を色々みると、あまりはかばかしくないこともかかれているようですが、反戦だとか、差別問題だとか、そんなことはどーでもよい。あるんだかないんだかよくわかんないメッセージ性はこのさい置いておいて、これは女の子の映画ですっ!! まあ、ハウルかっこいいです。宮崎作品でこんなかっこいい男性にお目にかかれるとは思いませんでした。(どーせルパンかコナン程度でしょって思ってた。すいません) キムタクの声もいいと思います。キムタクってドラマだと何を演じても同じに見えるんですけど、演技は二次元(ハウル)に任せて、声だけを聞くと・・いいですよねー。 子供の頃夢見てた王子様ってこんなだったかも・・・。 でもこれはやはり、ソフィーの映画ですよね。容姿にコンプレックス持ってて、何も自分から求めようとしない女の子なんです。妹(名前がベティっていうのもはまってる)や母親は美人で器量良しなのに。金髪の二人と違い、髪もくすんだ地味な色。鏡に向かって笑顔でポーズとってみても、すぐに自己嫌悪に陥って、帽子を深々とかぶっちゃう。だから荒地の魔女に90歳の老婆にされても、むしろその状態を心地よいと感じちゃう。ずっと諦めの境地できたのだから。17・8歳であっても、中身は老婆に近かったのでしょう。見た目が中途半端に若いより、こっちのほうがずっといい・・。容姿にコンプレックスがあるが故に、逆に周囲の目を気にしていたのかもしれません。老婆になってからのほうがミョーに生き生きしてたしね。 このソフィー、若い頃の自分にすっごく似てるんです。かわいくない自分なんて、誰からも求められやしない。ヘタに目立つくらいなら何もしないほうがいい。近くに比較対照されるかわいい子がいるならなおさら・・・。そんな鬱屈した若いコロの気持ちを思い出して、ソフィーの気持ちが痛いほどわかりました。 髪の色ごときで落ち込み「きれいじゃなきゃ生きてる意味ない」なんて言い放つハウルに「私なんてきれいだったことなんか一度もない」といって飛び出し、雨の中泣くソフィー。 「私きれいじゃないし、掃除くらいしかできない」と言い、「ソフィーはきれいだ」と言ってくれるハウルの前で再び老婆に戻っていくソフィー。 そんな場面場面がすごく切ないんです。 どーして男(宮崎氏)にこの女の子の気持ちがわかるの???って不思議に思うほど。 結局、魔女の呪いを解く鍵は、ソフィー自身にあったんじゃないかな。自分自身を肯定して、殻をやぶって、好きな人には好きだと素直にぶつかる。 そんな気持ちになれそうで、なれなくて・・・というのが、90歳だったり、ちょっと若返ったり・・・元に戻ったり・・・とゆきつ戻りつするソフィーの姿で表されていたんですね。 最初家族で見たんだけど、こりゃ失敗したと思ったわ。これは女性が一人でみるべき映画だよ。 終わった後、ダンナは「今までの映画の部分部分をつなぎ合わせたみたいなカンジ。物事に深い意味はない」みたいな感想いってて、あーやっぱ、男にはこの読後感(?)はわかんないのねーと思った。 ソフィーの声、不自然との評もあったけど、私はバッチリ合っていたと思う。ヘンに艶があったり、媚びたりした声、きゃぴきゃぴした女の子の声じゃダメなの。女の子らしい気持ちに鎧をまとい、覆い隠したような低めの声がぴったりだった。 最後は大団円でめでたしめでたし・・・ってそれでいいんかい?って気もするけど、この際いーんです。ソフィーが幸せになりましたってことで。 今回は人に借りて観たんだけど、ちゃんと自腹で買って、保存版にすることにします。そして一人で観るのだー。 最後に・・マルクルの声(神木竜之介クン)よかったなあ~。 YUYUと一緒に「またれよ」「ワシはイモはきらいじゃ」などと真似して遊びました。その時にYUYUが「ワシは戦争はきらいじゃ」と言っていた。子供は子供なりにこの映画から何かしら受け取ったものがあるのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.01 14:55:45
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