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カテゴリ:福井祭り!
やっと・・・読み終わりました。「Op.ローズダスト」
1ヶ月近くかかってしまいました。 何しろ通勤電車の中しか読む時間がないもので・・。 しかも後半に進むにつれて、「電車の中で泣いてるヘンな人」になってしまうので、なかなか進めませんでした。 最後のほうはやはり号泣・・・。ここばかりは例によって、みんなが寝静まったリビングで・・・。タオル片手にオイオイ泣きながら読みました。 「亡国のイージス」の宮津艦長の最後には及びませんでしたが・・。 戦後60年、アメリカの傘の下で平和を享受してきた日本とその国民。その状態をある種の腐敗とみなして復讐(?)を企てる、ローズダスト・・・。 読みながら、映画「亡国のイージス」で佐藤浩市演じる渥美と岸部一徳演じる瀬戸との会話を思い出していました。 「なあ、平和だったらそれで国って呼べるのか」という渥美に、 「平和っていうのは戦争のハザマに生まれるもんだと思う。日本は60年もそのハザマにいるんだ。俺はそれでもいいと思うよ」と答える瀬戸。(うろ覚えですが・・) 平和ボケといわれようと、何と言われようと、平和という状況に身を置いているという事に、何かしら意味はあると思うのです。この60年の間に、我々日本人一人一人に何らかの種が育まれていると思いたい。作中で羽住一尉が言う「『ノー』という感情を育んだ土壌」に通じるのかもしれませんが。 すべての人々が「平和とは」とか「より良い国家とは」なんて考えてるなんて、逆にヘンだしあり得ない。むしろそれは危うい性急さを生み出してしまうかも。 良心だったり、思いやりだったり、一人一人のちょっとした意識が少しずつ撚り合わせって行くと、それが小さなさざなみになり、ゆくゆくは大きな波になっていくんじゃなかろうか・・・・。 60年間平和の中にいた日本だからこそ、語れることってあるんじゃないか。 イージスのときと同じような感慨を持ちました。 ・・とシリアスな感想はここまでで・・・。 私のイチオシはやっぱ、羽住一尉でございます~ (920SOFの生き残り、古森二佐もいーんですけどね) あの神がかり的な操縦術・・・しびれます! 今までヘリパイといえば平さんでしたが、これからは羽住さんですっ!!(平さんすいません) 一功と対決するために向かおうとする朋希に「少し、寝かせろ。終わったら起こせ」 きゅーんっ!!私が起こして差し上げますー! 福井サンの本を読むようになって以来、上空を飛ぶ飛行機・ヘリの音に敏感になったワタクシですが、今まで以上にビビッと反応して、空を仰ぎ見るようになることでしょう。 Op.ローズダスト(上) Op.ローズダスト(下) ・・・そういえば、私ってば、お台場って一度も行ったことない。 ・・いや、ビッグサイトは1度いったことあります。あと、首都高速湾岸線は何度も通りました。 船の科学館も。 でも、フジテレビだとか、ヴィーナスフォートだとか、アクアシティだとか・・・。 そういったとこは一度も足を踏み入れたことがありません。 なんだか、享楽的な現代日本の縮図って感じがして、足が向きません。 そういう意味では、一功たちがお台場を選んだというのもわかる気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.04.07 16:27:52
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