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ちかごろ5,7,5をひねるのに余念がない。これには休日がとれぬせいもある。わたしは一週間後の同時刻に自分がなにをやっているか想像できる。つまり、いまと同じことをやっているのである。これでは散文を書くのはむつかしい。だが17文字ならなんとかなるような気がする。子規も病臥にあって作句したではないか(オイ)。
それにうまくすると「俳人」などと呼ばれてモテたりするかもしれんのである。 八月、インターネット上に「PC俳句」なる集団をさがしだし、入会した。三年間で1000円という会費を徴収するという。一ヶ月あたり28円。なんとかモトをとりたいと思う。 自由句3句、兼題4句が毎月の稽古である。自由句については、公開された全句のなかから各自5句を選句し、締切まえにメール投票する。大量得票する句があり、零票という句もとうぜんでてくる。ただし、だれにも選ばれなかった句が駄句とは限らない。逆もまたおなじである。選を終えて行われる会員相互の句の鑑賞、また自句自解を読んで、とりそこねた句の多さに臍をかんだりする。だがそこがおもしろいし、勉強にもなるのだな。 兼題句は題の提出者(おおむねベテラン)が上位句を選出する。 九月、わたしは自由句部門に最初の投句をした。一句がかろうじて選を集めて面目をほどこす(なんの面目かね)。今月は自由句とともに兼題にも挑戦する。十月の兼題は 【落鮎】【鴫(しぎ)】【鹿】【草の花】の四題。近年にないムツカシイ兼題という噂である。 【落鮎】 落鮎や信濃に古ぶ里言葉 【鴫】 磯鴫の佐渡へと歩む駆け戻る の二句をひりだし、すでに投句をすませた。【草の花】もなんとかなるだろう。問題は【鹿】だな。鹿はおおむかし、奈良で眼にしたことがある。人間にお辞儀しては煎餅をせしめていたな。 古の某歌人が 奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき とうたった。かれの居住地は奈良ではなかったのだろう。もっともわたしなぞは実際に鹿が鳴くことを、歳時記を繰ってはじめて知ったのだが。 【鹿】 鹿斃るおんながまた綺麗になる どうせダメならこんな前衛もどきを投句してみようかしらんと考えたりする。あなたなら選句します?これ。 俳句関係のある本に、以下のごとき鑑賞があった。 『古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉 この「蛙」はじつは遊女の名前なのである。したがって一句は入水自殺の句 なのだ。そこを勘違いしている人が多いようである…。』 どうです。俳句をやってみませんか、アナタも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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