BRANCH　OUT

撮影から帰り、次にしたのは引越しの準備。
家に帰るとオンマが俺様の荷物をほとんど整理してありました。
重い荷物をあんなに１人で！！

俺様の家には物がとても少ないのですが、
今回の引越しで分かったことが１つ。
あった荷物の７割は俺様の物でした。
私も物が多い人だけど、どうやら彼も同じようです。

とにかく一番多いのが本。
あほかっ！！！という位の本の数。
オンマにも「あんなに本があるなら博士にでもなりなさいよ」と
嫌味を言われていましたが、荷物の大半は本です。

引越しのおじさんたちが来るとその大荷物を
さっさと乱暴に運んでいきます。
韓国らしいことこの上ない引越しです。

そしておじさんたちに飲み物を買いに行った私。
ジュースを持って家に戻るエレベーターで、
引越し屋のおじさんが私に話しかけます。

「それ、俺たちにくれるやつでしょ？
だったら今ちょうだい。」と、私の手から離れていくジュースたち。

いや・・・。そりゃさ、どうせあげる物ですけど。
その言い方と態度はないんでないの？とは思うけど、
でもそれも韓国的だなと思ってしまう。

その後お別れの時間が・・・。

オンマは必死で俺様のシャツにアイロンをかけていた。
５枚もあるから家でかけるよと私と俺様が言っても聞かない。
私は途中で何となく、オンマの気持ちも分かるような気がして
何も言わなくなった。
それに気づかない馬鹿な俺様は何度もオンマに
「いいよ、向こうでするから」と言う。
最後にはオンマが切れて、「いいから他のことしなさいよ！！」
それで何となく気づいたのでしょうね、
そこからしんみりムードが漂い、オンマも鼻をすすりだす。
私は二人の時間をと思い、車の掃除をしに出かけた。

最後に車に乗り込んだ時、俺様はもうウルウル。
妹も何となくしんみり。
私も悲しくなってきた・・・。

一生のお別れじゃありませんから。
俺様は会おうと思えばすぐに会えるのですから。
と慰めながら新しいけど古い私たちの家へ。



そんなしんみりムードも、またも引越しのおじさんに
打ち破られる。

荷物を運んでいる時に、トイレに行きたいと。
しかも、トイレットペーパーをくれと言うじゃないか。
私もまだしてないのに！！！！！

でも、ごちゃごちゃの荷物の中で
トイレットペーパーが見つからず、
「これいい？」と言われたのは、キッチンペーパー。
「いいですけどぉ・・・。」と言葉を濁すしかない私。

そして戻ってきたおじさん。
「これね。トイレットペーパーにしちゃ駄目だよ。
すっごい痛いから、死にそうに痛かったよ～。」だって。

笑えるような笑えないような。
一体その紙をどうしたのかが気になる私。
今後の掃除が気になる私。

まぁジュースかっさらったのも、キッチンペーパー
使ったのも同じおじさんなんだけどさ。
あんたなかなかやるね。



おじさんたちが帰った後も片づけを続け、
結局ご飯を食べに行ったのは、夜の９時過ぎ。

これから荷物と戦う日々が始まったのでした。