BRANCH　OUT

土曜日は早くから起きて、デーアイワイッッ！！

そう決めていたので、朝早く起きた。
確かに昨日からの雨がまだ少し残っているような
そんな天気だったけど、一応雨は上がっているのに
なぜか水の音がする。しかもかなりの勢いで流れている。

家が古いので雨音が凄いせいか、
まだ雨降ってるのか？！くらいにしか思ってなかったけど、
俺様が「何かおかしい。雨は上がってるのに・・・」と
家中をグルグルと見て回ってると、

「ちょっときてぇ！！」

と凄い声を出している。
その部屋は、洗濯機を置いてある部屋・・・。

何と洗濯機のホースが水道の蛇口から外れ、
ザーザーと凄い勢いで水が出ているじゃないですかぁ～～～！！！！

一応すぐに止めたけど、一体いつからその状態なのか。
たぶん一晩中水が出ていたんじゃないかと思う。
噴水のような勢いで・・・。

確かに前日も一瞬抜け落ちてすぐに私が止めに行き、
その後また洗濯を始めたし、そのことを俺様にも伝えてあった。
普通蛇口にホースを取り付ける場合、ゴムパッキンのようなもので
止めてあると思うんだけど、そういうものが全くない。
だから連絡して直しに来て貰ってよと言っていたのだが。

あぁ～・・・。水道代がどれくらいになるのか恐ろしい。

頭に着た私たちはすぐに電話をしたのだが、
来るのは明日と言うことなので、
とりあえず、水浸しの部屋を掃除。
部屋の壁まで水シミが出来ていましたよ・・・ええ。
当然あまりにひどい請求が着たら、サムソンさんに請求しますけどね。

気を取り直して朝食を食べ、台所の壁紙を張り替えることに。
壁紙を張り替えるなんて簡単に言うけど、
意外とこういうものは繊細な作業だったり、
知ってないと上手く出来ないことがあると躊躇してる私に
まったく気づかない俺様はさっさと取り掛かる。

べりべりと呆れるほどの大胆さで壁紙をはがし、
蛇口取り付け部分はどうするのかと私に聞く。

確かに、一度取り外し、張り替えた上からつけるのが
一番きれいに出来るとは思うけど、
まぁ自分たちの家じゃないし、多分ここも長くないだろうと
思ったので、「後で適当に私がやるからそこは残して」と答えた。

その隣で、私の答えを無視して考え込んでいる俺様。
うぅ～～～～んとうなった後、！！！！

「水道栓の元はどこだ？あ、ここか。」
と何かをして戻ってきた俺様は、蛇口を取り外しにかかった。

と思ったら、水がすごい勢いで俺様を襲う。

私は口を開けたまま。


ウゥゥゥ～～～～！！エマージェンシー、エマージェンシー


びしょ濡れになりながら必死で水道管に指を突っ込む俺様。

外に走り出て、「水道の元栓」らしき物を探す私。
でも、分からない

家の中から俺様が叫ぶ、「分からないなら代わって！！！」

代わってってあんた・・・。
その水をどうやって止めてろと言う訳？！
洗面器を持って代わりに止めに入った私と
バトンタッチで俺様が外に飛び出て元栓を止めた。

水が止まった瞬間に、大笑い！！！！

そうなんですよ。
俺様が止めたのは温水の方だけ。
水道の元栓を止めたわけじゃないから、
そりゃ蛇口を外せば凄い勢いで吹き出るよね。

家中水浸し・・・。

俺様はびしょ濡れのまま外に突っ立ってる。

掃除を始めた私を手伝おうとするんだけど、
何をしても足手まとい。（笑）

「はいはい。とりあえず一服してね。」
と、邪魔者をどかす作戦に出た。
外に走り出たスリッパで家に上がったこと、
身体を拭くように渡したタオルで床を拭いたことをしかりつけ。
奴は私の掃除を呆然と見ながら、タバコを吸っていた。


掃除が一息ついてから、また蛇口を元に戻す。
今度は水が出ない。


怒り、恥ずかしさ、苛立ち。
俺様も必死です。


結局何が原因か分からなかった俺様は、
近所の壁紙のおじさんに教えて貰ってました。



いやいや、てんやわんやの週末ですよ。
短気の私が良くこの状況で怒らなかったなと
自分でも感心します。

「もうこんなこと２度しない！！」
とすねる俺様をなだめた。

「いい勉強になったじゃん、この家で色々やって
上手くなったら自分たちの家で出来るんだからいいじゃん。」


いや、でも本当にそう。
人の家だし、ぼろいから何でもいいわ。
思いっきり色々な事をしでかしたいと思います。（笑）