いま 一過性の風邪を引いている
しかし かなり重症の
年久に訪れた
強力真性ウイルス
神経や涙腺を直撃
脳の動きをも侵していく
症状に苦しむ私は
郊外へドライブ「気分転換」や
お笑い番組で爆笑「ごまかし」という名の処方箋で
症状を和らげようと試みる
快方の兆し見えず、
いちかばちか
自己免疫の底力にかけてみよう
手持ちの氷嚢を備えて
私に愛(風邪)はわからない
今まで一人よがりの愛でなんとかなっていたから
いつも風邪は処方箋を背負ってやってきていた
それに甘え、自己免疫力を高める努力を放棄していた
だからとつぜん突然真性ウイルスが襲ってきたとき
私のないに等しい自己免疫力は作動するはずもない
高熱とたたかう中 見えてきたもの
それは私の非力さ
これだけ生きてきて 身につけたのはほんの少しのことだけ
君を支えるには 全然及ばないほどの微量たるもの
しかし、それがどうだってんだい!!
世の中には万能の人だっているけれど、
輝くダイヤモンドにも小さな石ころにもそれぞれのよさがあると信じたい
地面をしっかり守るため
小さな石ころはちゃんとそこにいる
君が寂しいとき、いつまでも話を聞いてあげるよ
苦しいとき、励ましてあげる
前へ進みたいとき、地図を見せてあげる
体いっぱいに溢れる愛で 君の幸せを願ってあげる
ほんのほんの小さなことだけ
もしかしたら君にとってまったく役に立たないことかもしれないけど、
そもそも私は風邪を引いているのだ!
自分の風邪を治すことが重要で、
君のひいてもいない風邪は 治しようがない
もし君が風邪を引いているのなら
一緒に治す方法 考えようよ
間違っても 君にうつす様なことだけはしたくない
この恋だけは。
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