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昨日隣の部屋にいる長女からEメールが来た。
添付には「なぜこの学校に転校したいか」というタイトルのエッセイが3ページに渡って書き綴られていた。 タイトルの横には「(I’m serious)」(本気です)という但し書きまでついて。 最近ホームスクーリング(アメリカの通信教育みたいなもの)をしていた教会の友達が次々とこのアメリカ系の学校に行くことになってから、毎日、自分もこっちの学校に行きたいとかなりしつこく言っていた。しかし、今の学校に比べ授業料が倍以上するこの学校に学費を援助してくれている主人の会社がOKするはずはないし、6 年前に見学に行ったときの印象はあまりいいものではなかった。その時は一学年ひとクラスしかなくてとっても頼りなげだった。私的には今長女が行っている学校の方が教育面においてはどこのインターよりもレベルが高いと思っている。まあ、正確には9クラスもあるので頭のいい生徒たちのレベルが高いだけとも言えるが・・・。 主人は友達がいるから行きたいんだろうと最初から相手にしていないし、私は勉強が簡単なところで楽をしたくて行きたいのだろうと思っていた。 そして、全く聞く耳を持たない両親を説得するべく長女は今までしたことのない方法で私たちにアプローチしてきた。なかなか頼もしい。手紙を呼んでいる間中私は、大真面目な文面とちゃんと納得できるような理論に基づいた転校の動機を爆笑しながらも感動の涙を流しながら読んだ。夏の間中TOEFLの塾でエッセイを何枚も書か された特訓の成果があらわれていた。 今の高校が教育面において何が足りないのか、余計な授業は何か、先生の質や人間性はどうか、生徒の質はどうか、道徳観念はどうか、自分にどのような影響があるのか、転校先の学校のカリキュラムとの比較、将来進む大学や希望の職業に対してどちらが有利かなどを理路整然と述べていた。さすがパパの子供。 確かに今の学校は部活もないし、社会見学も遠足も修学旅行もない。運動会も文化祭も合唱コンクールもない。体育なんかはスカートはいてバスケットのシュートを練習させるような遊び程度のことしかしないし、プールの授業は一度もなかった。中国色が濃く勉強ばっかり。長女の事をかわいそうには思っていたが、長女のため にはきっと一番いい学校だと思っていた。中国語だって他のインターに行くよりはかなり本格的に学んでいる。私は中学高校と折々にある学校行事をいつも楽しみにしていたし、部活も楽しかった。だけど考えてみたら、その楽しさを長女は味わったことがないのだ。 そして、今の学校のモラルの低さも噂では聞いていた。飲酒や喫煙、パブ通い、そして、実際学校の敷地内で小学部の父兄面談の時わざわざ滑り台の上で度を越したキスと抱擁をしている高校生のカップルを見たことがある。驚いたことに女の子は日本人だった。一部の人だけかもしれないが、長女はそんな環境が相当嫌らしい。 手紙を読み、すっかり説得された私は長女の事を応援したくなった。何より自分から状況を変えるために努力している姿に感動した。そうやってこれからも自分の人生を切り開いていける人になってくれればと願っている。 しかし、授業料高いからねぇ。 ポケットマネーだったり、親が学校で教えたりするとかなりのディスカウントが受けられるらしい。でも、学費は会社の援助があるし、私が先生になるなんてありえない。どちらの条件もあてはまらないから安くならないだろう。金額的に会社からのOKは難しいかも。 その前にパパを説得するのはかな~り難しいかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月09日 13時45分58秒
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