「賢明な利用」(ワイズユース)
ラムサール条約という条約を知っていますか?これら野鳥や渡り鳥たちの為の条約で、渡り鳥は様々中継地や越冬地の湿地が失われてしまうと、ハクチョウたちは、渡りのルートを変更しなければなりません。極端な場合には、ルートそのものが成り立たなくなってしまいます。古の昔、何千年も前より、人間が手をいれる前は全て自然は動物たちや植物たちのものでした。それに、食物連鎖、自然循環という中で生きていました。このように、湿地は、渡りを行う水鳥たちにとってかけがえのないものです。ラムサール条約は、その目的のために多くの国が締結している国際条約です。 この条約では、それぞれの加盟国が、国内法で登録湿地を保全することを義務づけています。この条約における湿地保全の基本原則は、湿地をたんに保護地域に定めて人々の立ち入りを禁止するなどの保存施策を実施するだけでなく、湿地の生態系を維持しながら、湿地の有形・無形の資源を持続的に利用・活用する「賢明な利用」(ワイズユース)に基づいております。 条約加盟国は、2006年3月8日現在、約150カ国、国際的に重要な湿地として登録された湿地は、1,591湿地、約1臆3,400万ヘクタールを数えています。日本では33個がその条約によって守られています。その一つが、新潟の佐潟にあります。ここは本当に美しく、残したい自然の一つです。そして、ここは昔より水害が多い新潟という地域で「人間が創った自然」なんです。人間は環境保全、自然保護という観点から一歩すすんだものです。私はここに、かねてよりのビジョンだった を建てようとしました。しかし、本当にこの条約を大切にすること、そして、この地域の人たちと話この佐潟にかける想いにふれ断念をしました。ただ、条約化の中であるにもかかわらず、農業用のビニールハウスやゴミが捨てられたり遊びに来た方が空き缶を捨てたりと問題点も多く、なんとかしなければと思いました。それにはボランティア三原則の「地元主体、地元本位、無理をしない」これがそのまま当てはまると思います。何年も前よりナショナルトラスト正会員でもある私は、自分の想いだけで自然を壊すという考えをすて「賢明な利用」(ワイズユース」にたちかえり、地元の方々との話しました。それは、急には無理ですね、何年間かのラポール(信頼関係)の上で成り立つと思っています。二年前には新潟工科大学との「佐潟共生プロジェクト」と題してコンペなどを企画しました。そこで、学生たちから提案されたものも開発ではなく、子どもたちの描いた未来予想図「自然との共存共栄」でした。そして、その作品の中から優秀賞を彼らの想いとともに選んだことを覚えています。上の絵には柵がありません。2005年にこの絵は完成していますが、柵がある状態では完成はしていないのです。建物だけ残して・・・完成というビジョンが浮かんでいました。ちょうど、周囲にすると200メートル、この柵をとるとこの絵になるような・・・プランを考え時期を待ちました。これが始めたときのプロミスでした。そして、三年前に地域の方々と話たときに「自然との共存」に、この柵を使います。以前、サンフランシスコの郊外に国立公園に行った時に、そこは自然と動物との間に一つの柵がありました。動物は入れる柵ですが、人間にはな超えられない高さです。ここの先住者は「動物・植物・生物」です。もし入るなら「動物たちを起こさないように、傷つけないようにというルールで人間はお邪魔させて頂くという」立場でなければいけないと思っています。先日も、この当時コンペを開いた大学の教授とも話し、湿地センターの方、商工会会長などとの話あいを意向を聞いてきました。筋を通す=義 原点は何かこれをか忘れてしまうと自我が出てしまいます。仕事がら地域の農家の方々が沢山来てくれているので今度は農家農業委員会の方たちとも、話が出来ると思っています。野鳥たちが飛来する前か後にしか、このプランは出来ません。そして、資格的にはやっとここに手をいれられる法的な資格はとりましたが後は「自分がしていいか」の自分に許可が出るか・・・。手を入れた瞬間から管理が義務づけられます。様々な状況が変わる中、自然を守る、賢明な利用」(ワイズユース)の考えをもう一度考えています。この佐潟を管理してもいいという無償契約は後6年、様々なセミナーで何度も言ってきたこの話・・・何処まで多くの人たちとしたプロミスを何処まで守れるか・・・。地震をこえ経済的なとこ、環境も含めて考えています。「地元本位、地元主体、無理をしない」こんな時、不思議に小田和正の、あの曲が浮かんできます。先週から息をつくこともないほどの忙しい時間が流れています。今年の目標は座ってお昼を食べること・・・もうすぐ6月ですが四回ほどありましたね。さあ、一日が始まりますね。今日と言うを大切に・・・時間だけは戻ってきませんから・・・生きている時間を大切にしたいと思います。