カテゴリ:多国籍
all compositions by John McLaughlin
ヨーク生まれのジョン・マクラフリンが渡米して現地ミュージシャンと結成したのがマハヴィシュヌ・オーケストラ。 71年に1作目を出し、翌72年に出たこちらの「火の鳥」は2作目でしょうか。 マクラフリン以外は全員アメリカ人とばかり思っていたら… リック・レアード→ダブリン生まれ ビリー・コブハム→パナマ生まれ ヤン・ハマー→プラハ生まれ ジェリー・グッドマン→シカゴ生まれ なんすかこの多国籍っぷりは? アメリカ人はグッドマンだけじゃないかよ。 6年前、隣町のブックオフにて750円の札が付けられているのを発見し、「名盤って言われてるし聴いてみっかな」という半ばおちょくり気味に買った代物です。 しかし聴いたらふざけた態度でごめんなさいコケにしちゃってごめんなさいと謝りたくなりました。 かっこいいんです。お世辞抜きに。 ジャズやフュージョンを聴きたい!と強く思うことってめったにないんだけど、これは聴き応えありましたね~。 生・電気両方とも圧倒的な存在感で引き倒すマクラフリン。 かなりの数のジャズ好きさんがお気に入りドラマーに挙げるコブハム。(いつぞやのキャメルのライブで少しお話した男性も大ファンだと言ってたっけ) カラフルな鍵盤ワークを披露してくれるハマー。 超有名な3人の影に隠れがちなレアード&グッドマンも、それなり…いや滅茶苦茶テクニシャンなんじゃないかね。 1からしてグッドマンのややもすれば凶暴なバイオリンが炸裂しているし。 レアードは中~高音部を多用して速弾きをかまし、コブハムもまた手数&小物使いの多いドラミングで裏方のイメージが強いベース&ドラムも彼らの手にかかれば堂々とフロント楽器です。 クールな興奮とでも言おうか、うひょひょ笑いこそ起こらないけどいい具合に昂ぶったままの精神状態で40分間があっという間に過ぎていきます。 トラッドにかぶれた今でもたまに、無性に聴きたくなるのです。 ライブ見てみたいなあ。 繰り出される技の数々に卒倒しちゃうかもしれないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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