カテゴリ:78年英国
「ミッシング・ピース」から「シヴィリアン」に至るまでの“ポップス鞍替えジェントル・ジャイアント3部作”の中でも、最大の問題作と言われているのが本作。 私自身、7年ほど前に買ってから聴いた回数は10回にも満たないと思います。 GGのアルバムを好きな順に挙げていったとしたら、本作は絶対に最後まで登場してきません。 しかしここではたと気付きました。 1曲目のこのコーラス・ラインは…産業ロック期のイエスじゃないかよ。 熱心な(別名オタクな)プログレッシャーの皆様からは嫌われることの多いポッピー路線に変更プログレの数々ですが、今ならこう言えます。 プログレと思うからいけないんだよ! 最初からポップ・ロックの作品として聴けばいいんだよ! いかに凡人未到達のテクニックを誇る彼らだって、変拍子多用の複雑な音楽ばかりがやりたかったわけではないでしょう。 このバンドの前身、サイモン・デュプリー&ザ・ビッグ・サウンド自体がビート・ポップのアイドルバンドだったわけだしね。 このイメージチェンジがリスナーに受け入れられていたら、10年目で解散なんてことにはならなかったのかもしれないなあ…。 デレク兄貴はこの頃に台頭しつつあったニューウェーブを意識したのか、たま~にウフッな歌い方してて嫌だ。 お。7で歌ってるのはデレク兄貴でもケリー・ミネアでもないぞ。 ってことは作者のジョン・ウェザーズが歌ってるのかな。 穏やかな声質でなかなかいいっす。 んで9のギターは哀愁漂う演歌風味。 兄貴もいつになくしんみりと歌ってます。 レコードならジャケのおじさんの顔を切り抜いてお面にして遊ぶこともできますよ♪ 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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