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英国ロック好きの放言

英国ロック好きの放言

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2007年06月03日
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カテゴリ:90年代英国

  1. The Ballad Of Bill Hubbard
  2. What God Wants, Part 1
  3. Perfect Sense, Part 1
  4. Perfect Sense, Part 2
  5. The Bravery Of Being Out Of Range
  6. Late Home Tonight, Part 1
  7. Late Home Tonight, Part 2
  8. Too Much Rope
  9. What God Wants, Part 2
  10. What God Wants, Part 3
  11. Watching TV
  12. Three Wishes
  13. It’s A Miracle
  14. Amused To Death

written by Roger Waters

Roger Waters
vo, EMU-syn, b, syn, 12 string-g, a-g
Alf Razzell (Royal Fusiliers), P.P. Arnold, Don Henley, Rita Coolidge
vo
Jeff Beck, Steve Lukather, Geoff Whitehorn, Tim Pierce
g
Andy Fairweather Low
e-g, a-g, backing-vo
B.J. Cole
pedal steel-g
Rick DiFonso
low grunting-g
Bruce Gaitsch
a-g
Randy Jackson, James Johnson, John Pierce
b
John Patitucci
upright-b, e-b
Denny Fongheiser, Jeff Porcaro
ds
Graham Broad
ds, per
Luis Conte
per
Brian MacLeod
snare, hi hat
Patrick Leonard
key, Hammond, syn, p, per-programming, choir arrangement, 2nd sportscaster
John “Rabbit” Bundrick
hammond
Steve Sidwell
cornet
Guo Yi & The Peking Brothers
dulcimer, lute, zhen, oboe, b
Katie Kissoon, Doreen Chanter, N’Dea Davenport, Natalie Jackson, Lynn Fiddmont Linsey, Jon Joyce, Stan Laurel, Jim Haas
backing-vo
Jessica and Jordan Leonard
Screaming Kids
Charles Fleischer
TV evangelist
Marv Albert (the voice of the NBA)
sportscaster
London Welsh Chorale
National Philharmonic Orchestra Limited

produced by Patrick Leonard and Roger Waters
front cover photography Tony Kaye

 エリック・クラプトンからエーメン・コーナーに移動し、ようやく明るさを取り戻したと思ったら…。
 またしてもアンディ・フェアウェザー・ロウ参加作を出してみたんだけど、これまた暗いです。

 ピンク・フロイドでは主に歌とベースと理屈を担当していたロジャー・ウォーターズによる92年のソロ。

 「死滅遊戯」なんて邦題が付いてます。
 御大の性格も合わせて考えれば予想が付くとは思いますが、内容はかなりダーク。
 じわっと忍び寄る重さがあります。

 私は英語が不得意なので歌詞の内容まではよくわからないのだけど、テレビの功罪を告発しているらしい。
 ジャケもゴリラがテレビを覗いていて、その画面には目玉がどアップになっているという構図です。

 しかしお手伝いをしているメンツがかなり豪華ですよ!
 前作とのつなぎに使わせてもらったフェアウェザー・ロウがかすんでしまうほどの面々が揃ってます。
 やたら多い参加者名簿を洗っていくと、ドン・ヘンリー(11での御大とのデュエットは絶品!)だのジェフ・ベックだのスティーヴ・ルカサーだの。
 ラビットB・J・コールだっているし、アメリカン・アイドルの審査員としてアメリカのお茶の間ではすっかり人気者になっているランディ・ジャクソンも何曲かでベースを弾いています。

 収録時間は70分以上とかなり長め。
 それでも一気に聴かせてしまうのは本物のミュージシャンだからこそだろうね。
 適度にオーケストラを入れてみたり、ギター1つとってもいろんな奏法を使ってる。

 11から14の流れは鬱々としていながらも非常に美しく、とりわけ13での魂で歌っているかのような歌唱には感動します。

 しかしホントに暗いなあ。
 元々明るい人じゃないけど、5枚目のソロ(フロイド脱退後としては4枚目)のこちらは陰気な性格が音楽にまで反映されちゃってます。
 だけど聴き終わった脳には充実した疲労感が広がるタイプの良質な陰鬱さ。
 間違っても朗らかとは言えない曲調に御大の軽くショボン入りの翳った歌声がよく合うんだよね。
 長調の曲も結構あるのに明るくならない。それがロジャー・ウォーターズ。







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最終更新日  2007年06月03日 16時04分09秒
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