カテゴリ:70年英国
all songs written by Peter Dunton
前回のアイアン・バタフライから人脈が途絶えてしまってさあ困ったぞ。 さーてどうすっぺか… いいこと思いついた! 「17歳のギタリストがいるアメリカのバンド」に対抗して「17歳のギタリストがいるイギリスのバンド」を出せばいいんだ! イッツ・名案♪ キース・クロスが17歳だって知った時はかなり驚いたね。 だって1曲目の轟音。3曲目の流れるような叙情。 この表現力は只者じゃない…同じ17歳でも学校帰りに友達とじゃれあって車道にはみ出しクラクション鳴らされてるようなそのへんにいる男子高校生とは別の生物だ… しかも鍵盤まで華麗に操ってるよ。 キューティクルはつやつやだしさあ。「天は二物を与えず」って絶対嘘だよねえ。 これはT2の1作目。 98年に2作目となるはずだったアルバムがリリースされているけれど、当時は本作しかリリースされなかったみたい。 中心人物のピーター・ダントンは決して無理に搾り出すことはしない歌い方をする人で、ちょっと憂いを含んでいて湿り気のある声。 一方のドラムはスネアを多用した快速ドラミング。 バーナード・ジンクスは顔立ち同様えらくクソ真面目で的確なベースを弾いてまして、この3名様演奏力はそれなりにありそうです。 全4曲(A面3曲、B面1曲)はすべてダントンが書いていて、中でも私のお気に入りは3。 ギターはそれなりにハード、太鼓だって迫力あり。だけどリリシズムに満ち溢れてるんですよ。 鍵盤で出しているホーンの音色が…今にもむせびそうな歌声が…たまらーん! ハード・ロックとプログレッシブ・ロックを基盤としながらも、映画音楽やサイケデリック、フォークの雰囲気も漂わせています。 インストにも歌入りにも気が抜けない緊張感が。 20分を越える4では迫力あるインプロを楽しめるよ。 控えめだけど圧倒的、音の厚みがすごいってわけじゃないけど深いところまでじっくり聴き込みたくなり、さりげなく、しかしながら有無を言わせる隙なくリスナーを引きずり込む魔力を持ったアルバムです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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