#107 ROGER WATERS 《AMUSED TO DEATH 死滅遊戯》 92年英国
The Ballad Of Bill HubbardWhat God Wants, Part 1Perfect Sense, Part 1Perfect Sense, Part 2The Bravery Of Being Out Of RangeLate Home Tonight, Part 1Late Home Tonight, Part 2Too Much RopeWhat God Wants, Part 2What God Wants, Part 3Watching TVThree WishesIt’s A MiracleAmused To Deathwritten by Roger Waters Roger Watersvo, EMU-syn, b, syn, 12 string-g, a-gAlf Razzell (Royal Fusiliers), P.P. Arnold, Don Henley, Rita CoolidgevoJeff Beck, Steve Lukather, Geoff Whitehorn, Tim PiercegAndy Fairweather Lowe-g, a-g, backing-voB.J. Colepedal steel-gRick DiFonsolow grunting-gBruce Gaitscha-gRandy Jackson, James Johnson, John PiercebJohn Patitucciupright-b, e-bDenny Fongheiser, Jeff PorcarodsGraham Broadds, perLuis ConteperBrian MacLeodsnare, hi hatPatrick Leonardkey, Hammond, syn, p, per-programming, choir arrangement, 2nd sportscasterJohn “Rabbit” BundrickhammondSteve SidwellcornetGuo Yi & The Peking Brothersdulcimer, lute, zhen, oboe, bKatie Kissoon, Doreen Chanter, N’Dea Davenport, Natalie Jackson, Lynn Fiddmont Linsey, Jon Joyce, Stan Laurel, Jim Haasbacking-voJessica and Jordan LeonardScreaming KidsCharles FleischerTV evangelistMarv Albert (the voice of the NBA)sportscasterLondon Welsh ChoraleNational Philharmonic Orchestra Limitedproduced by Patrick Leonard and Roger Watersfront cover photography Tony Kaye エリック・クラプトンからエーメン・コーナーに移動し、ようやく明るさを取り戻したと思ったら…。 またしてもアンディ・フェアウェザー・ロウ参加作を出してみたんだけど、これまた暗いです。 ピンク・フロイドでは主に歌とベースと理屈を担当していたロジャー・ウォーターズによる92年のソロ。 「死滅遊戯」なんて邦題が付いてます。 御大の性格も合わせて考えれば予想が付くとは思いますが、内容はかなりダーク。 じわっと忍び寄る重さがあります。 私は英語が不得意なので歌詞の内容まではよくわからないのだけど、テレビの功罪を告発しているらしい。 ジャケもゴリラがテレビを覗いていて、その画面には目玉がどアップになっているという構図です。 しかしお手伝いをしているメンツがかなり豪華ですよ! 前作とのつなぎに使わせてもらったフェアウェザー・ロウがかすんでしまうほどの面々が揃ってます。 やたら多い参加者名簿を洗っていくと、ドン・ヘンリー(11での御大とのデュエットは絶品!)だのジェフ・ベックだのスティーヴ・ルカサーだの。 ラビットやB・J・コールだっているし、アメリカン・アイドルの審査員としてアメリカのお茶の間ではすっかり人気者になっているランディ・ジャクソンも何曲かでベースを弾いています。 収録時間は70分以上とかなり長め。 それでも一気に聴かせてしまうのは本物のミュージシャンだからこそだろうね。 適度にオーケストラを入れてみたり、ギター1つとってもいろんな奏法を使ってる。 11から14の流れは鬱々としていながらも非常に美しく、とりわけ13での魂で歌っているかのような歌唱には感動します。 しかしホントに暗いなあ。 元々明るい人じゃないけど、5枚目のソロ(フロイド脱退後としては4枚目)のこちらは陰気な性格が音楽にまで反映されちゃってます。 だけど聴き終わった脳には充実した疲労感が広がるタイプの良質な陰鬱さ。 間違っても朗らかとは言えない曲調に御大の軽くショボン入りの翳った歌声がよく合うんだよね。 長調の曲も結構あるのに明るくならない。それがロジャー・ウォーターズ。