●●●長女の役割●●●
日ごろお気楽に暮らしてして、まったく自分の役割というものを考えたこともないのですが、このときばかりは自分の役割を認識して務めることにしました。久しく会っていなかった親戚、父の職場の方や地域の方が涙ながらに語ってくださる思い出話を心して聞き、父をしのぶいい機会となりました。父としてはまた家に帰ってくるつもりでいたせいか、なんの指示もなく、どこになにがあるのかもわからない状態でした。数日経ってから次々と驚くような事実が発覚し、私はただただ右往左往する日々でした。そのひとつが父が地域の会計を務めていたということ。会長さんがたずねてこられるまで母もまったく知りませんでした。家に会の名義の通帳と印鑑があるはずだといわれて、角から角まで家中を引っ掻き回すことに。ダンボールやらタンスの引き出しやら衣装ケースやら・・・もう何回も同じところを探すも、なかなか出てこない。『どうしよう!!!』という思いばかりが空回り。母と暗い気分で余計に落ち込みました。そして、とうとうなんの変哲もない普通の封筒の中に通帳を発見したときは、飛び上がって喜びました。そのあと印鑑も出てきました。(これだけ探すのに2時間ぐらいかかっているのですが・・・)中身を確認すると百万ちょっと。最近の通帳記入のあとはなく、『もし父が使い込んでいたら・・・』と変な勘ぐりを入れ、ドキドキしてしました。あとになって母から電話があり、通帳記入の結果、そのままお金は残っていたことがわかり、ほっと胸をなでおろしたのですが、いや~一歩間違えば・・・人様に顔向けできないことになっていたので、本当によかったです。しかし、これだけではありませんでした。次から次に問題は噴出してくるものです。仏壇に向かって、「もうこれ以上、なんも出さんといて~」とお願いしたのですが、そうは問屋が卸さないみたいでした。つづく