●●●人の話はよく聞け●●●
つい最近、ソ・イングク主演の時代劇『王の顔』で、朝鮮王朝第14代王・宣祖(ソンジョ)を演じた俳優さんと、『妻の資格』の歯科医役の俳優さんが同じ人だと気づいた。その名前はイ・ソンジェ。方や、自分の相にコンプレックスを持つちょっとねちっこい王、方や、穏やかで心優しい医師。同じ人だということに全然気づかなかった。振り幅が大きい役者さんだ。そして、もうここに住み始めて10年以上経つというのに、日本のグロッサリー屋さんの卵は生でも食べられるということを知った。卵かけごはんなんて、久しく食べてないけど、うどんに生卵をのせて食べてるという会話から。まだまだ気づいていないことは多くある。いろいろ日々の雑事に追われていると、政治とか経済の関心が薄れる。明日の朝の食パンがあるかないかの方に関心がむき、ないならないで、明日は歩いてパン屋さんに行こうと考える。ちょっと早く起きなきゃな〜となる。つい最近こんなことがあった。先週日曜日はフリマ出店の日だった。その前の週の水曜日に「日曜日は大嵐級の風がふきあれるみたいだけど、風で中止になったりしませんよね」と友に忠告を受けた。私は心にとめるでもなく、ただ聞き流していた。そして、日曜日当日、私の姿を見た友が開口一番「なんでスカートはいてるの?」だいたい前日にその日に着る服のコーディネートを考えるので、そのまんまなんにも考えずにそれを着た。友の予想は大当たりスカートはめくれあがる「マリリン・モンローみたい」と友はいう。友のやさしさにありがとういやいやいや、マリリン・モンローだったらいいけど、ばばあのスカートがめくれあがってもだれも得しない教訓:人の話(忠告)はよく聞け。水曜日の時点で私は忠告を受けていたのだ。それを聞き流していたがために、そぐわない格好になった。日々、いろいろと話は入ってくる。自分の中で受け止める。そして、よく考えて判断する。小さなことだけど、人の危機意識はそれほど鈍感なのだ。