●●●あらがって行こう!●●●
シム・ウンギョンと松阪桃李主演の映画版『新聞記者』は見た。この役を引き受ける女優さんは日本にはいないのかと思っていた。なぜなら、権力の威光にスガっているヤカラに鉄拳をくらわす役だから。皆だいたいの人は権力側には逆らえない。私が推測するに苦肉の策で韓国人の彼女を起用したのではないかと思う。ぼくとつとした風貌となにかわけありの雰囲気と踏ん張りと一生懸命さが役にとても合っていた。方や、桃李くんは時にはお尻を見せ、時には迫力恫喝刑事だったり、時にはハグ全開のやさしき青年だったり、いつもどの役も全身全霊だ。この時もよく引き受けたと感心したものだ。彼だから引き受けられたのだろう。『新参者』から随分成長したものだ。今回ネトフィリでこの役を引き受けた米倉涼子。彼女はもう自分の立ち位置を築いている女優さんなので、白羽の矢があたったのか。はたまたもう怖いものがなくなったのか。それともその権力が衰退しているのか。ギャラが高額だったのか。とにもかくにも来年が楽しみ