スペインで学んだ宗教的な価値観2☆
前回続きです☆私はカトリック国のスペインに住んで、スペイン人たちが日本人に比べていちじるしく嫉妬心が少ないことに驚いたのです。そして、彼らはカトリック教徒なのでその信仰心からくるものだと思われるゆるぎない「自信」がみんなあるのですよ。これはユダヤ教徒のユダヤ人も、同じだと思います。信仰心からくる自信が強いのですよね。それで彼らは多くの日本人のような「劣等感」がないのです。「嫉妬心がない」=「自信がある」=「劣等感がない」ということで、この3つは関連性があってつながっていて、表裏一体です。スペインのようにみんなが劣等感と嫉妬心がなくて自信がある人々ばかりという社会の中では、言葉をオブラートに包んで婉曲に角が立たないように言う必要が全くなくて、ストレートにそのまま事実を言います。何か言った言葉によって誰かが嫉妬して落ち込んで傷つくような状況がないからなのです。スペインにはそういう、誰かが言った言葉とか事実に反応して勝手に自分の劣等感を刺激されて落ち込むような人がいないも同然なのです。それが、日本から行った私がビックリしたことです。そのため、日本では決して言ったらいけないようなことでも、彼らはごく普通に言います。気にしていないのですよ。前回書きましたエピソードもそうです。「インテリ」と「インテリでない」のを、ただ単にそれぞれの個性と捉えていて、差別をしていないからですね。「インテリ」も「インテリでない」も、その事実をただの事実として、そのままありのままで受け入れるからです。インテリもただの事実で、単なる個性なのだから、そのままの姿でそこにいても良いのです。誰かがインテリだとしても、才能があったとしても、スペイン人はそれに対して嫉妬しないのです。神様が「インテリ」も「才能」もお与えになっているのだから、そのままの姿でいていいのですよ~!日本だと、何でも優劣をつけてみたり、他人と勝ち負けを意識したりしてしまう風土なので、「インテリ」という事実に対しても、もし自分がインテリでないという意識があれば嫉妬心をおこしてしまうのでしょうね。だから、他人がもし劣等感を抱えているのならそれを刺激しないように、言葉をオブラートにくるんで表現するのでしょう。「出る杭は打たれる」という恐ろしい言葉が日本語にはありますから。恥ずかしながら。スペイン語にはこんな言葉が無いです。 インテリということだけではなく、例えば、日本では言ってはいけないようなことで、他にも彼らはいろんなことをストレートに言葉で言います。それでもみんな平気なのですよ。これが彼らにとって当たり前の姿なのです。例えば、日本では、優劣とか成熟&未熟とか、そういうことに対しても何も言わないようにしたほうが角が立たないから生きやすいという空気がありますよね。そういうこともスペインでは、みんな普通に口にするのですよ。優劣や、成熟未熟についても、それをそのまま「ただの事実」としてそのままの姿で受け取るのですよね。日本人はついつい、優劣にしても「優」が良くて「劣」が悪い、とか、「成熟」が良くて「未熟」が悪いというふうに反射的に捉えてしまうようです。でもスペイン人たちは、「劣」ならこれからまだまだ練習して頑張って上手くなろう!「優」の人を見習おう!というふうにとらえているのですよ。自分が今「未熟」なら、頑張って「成熟」している人を見習って自分も成熟を目指そう!ととらえるのです。だから、「未熟」ということを指摘されたりして分かっても何とも落ち込まず、それをただ単に自分の事実としてとらえているのです。光と陰の両方があることを、そのままでとらえているから、光側の「優」や「成熟」に対して全く嫉妬しないのですよね。彼らを観察してみて、これらの冷静に事実をとらえる様子、キズつかない精神の強さ、劣等感と嫉妬心のなさは、宗教からくる「自信」があるからだろうな~と気がつきました。日本人が、嫉妬心が強い人と劣等感がある人が多いのは、スペイン人やユダヤ人みたいな宗教の信仰心がないから、自信がないことが原因だろうなと思います。宗教を信仰することは生きていきやすい方法ですが、それ以外でもそれと同じような「自信」を自分の中に作って劣等感と嫉妬心を持たないことはきっと可能だと思います。・・・とここまで理解が進んだのだから、その方法を考えるゴールは近い!!!と思います☆自信を持って、劣等感と嫉妬心をなくす方法。ちょっと待ってて下さいネ☆ 乞うご期待!!!その1つとして、「親の育て方」と「家庭ごとに先祖代々続く環境の遺伝」が大きいでしょうね。普段私は、もう海外にでて長いですし、スペイン人やアメリカ人の中にいるときは、ストレートに言葉を言っています。でもぜんぜん大丈夫で、むしろそれで彼らにとっては普通です~。私はこれでも、日本人に日本語で書いたり言ったりするときは、スペイン語や英語を使うときよりも言葉にオブラートをかけてやさしく表現するようにしていますヨ(笑)。(←それでもか~!)