米最高裁、同性婚認める
ニュースのリンクを貼り付けます。一部転載します。産経ニュースより。「米最高裁、同性婚認める」【ワシントン=小雲規生】米連邦最高裁判所は26日、同性婚の是非をめぐる裁判で、同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下した。この判決によって州が定めている同性婚を禁じる法律はすべて違憲となり、全米で同性婚が認められることになる。 判決は「同性カップルは異性カップルと同様に親密な個人的関係を持つ権利がある」と指摘。「結婚が合衆国憲法上の基本的人権であるすべての根拠が同性カップルにもあてはまる」とした。9人の判事のうち5人がこの判断を支持した。 オバマ大統領は同日、ホワイトハウスで「判決は米国社会を強くする。すべての米国人にとっての勝利だ」とする声明を発表した。・・・http://www.sankei.com/world/news/150626/wor1506260058-n1.html(以下、ブルーシャ記す) これは、よかったですね☆ 時代が変わってきているのですね。 同姓カップルは、キリスト教の聖書に「大罪」と明記されてしまっているから、キリスト教圏ではすごく奇異な目で観られるし、差別が多かったそうです。 スペインでは、同性愛者はけっこう最近まで、牢屋に入れられていたそうです。 ・・・そういった、キリスト教圏の、スペインのゲイの友人達がたくさんできて、彼らにそういう葛藤とか自分の心の闇を見つめ続けたり、様々な思考と生き方の足跡を追って、私自身がすごくカルチャーショックを受けて勉強になりました。 私は日本出身なので、日本ではゲイや同性愛はさほど差別は無いでしょうし、「別にお好きになさったら良いじゃないの~!」という感じで、オキャマのタレントも多いですし、キリスト教圏に比べたら差別ってほどのことはなかったと思っていました。 その日本の状況と比べたら、キリスト教圏では、ゲイの差別は大きくて、犯罪扱いだった時代もあったほどでした。 その、スペインのゲイの友人達のなかから、アーティストとして活躍している人々に焦点を当てて私が書いて、出版した本が、「マヨルカ島のゲイ友達」(ポット出版)です。 ある友人は、両親と家族に10代の早いうちから、自分がゲイであることを告白したら、父親からベルトのバックルの部分で殴り倒されたといいます。 またある友人は、父親もゲイだったのだけど、親の世代ではスペインではそれは「異常」とされていたから苦しんでいました。父親が若い頃、教会の神父さんのところへ懺悔&告白しに行ったら、「若い時期の一時の迷いです。結婚したらゲイは治ります。」と言われて結婚したら、子供が3人生まれてもゲイは治らなかったのです。それで、私の友人達3兄弟と奥様を残して家を出て行ってしまい、ゲイの彼氏を見つけてカップルで暮らしているのが現状です。 ゲイは治らないのだそうです。・・・しかし、「ゲイは治るから、結婚しなさい」と言った神父さんも、全く悪気はなかったのでしょうね。その当時は。 やがて時が経って、その私の友人もゲイ、妹もレズになりました。上の妹は極度の男好きになりました。ゲイは遺伝性もあるのかな~。「私はゲイだ」と言ってご主人に家を出て行かれて、残されたお母様も気の毒で、今は1人で暮らしていらっしゃいます。 他の友人で、父親がゲイで母親がレズの実の息子さん三兄弟は、全員が3人ともゲイになりました。昔は、スペインでは、同性愛者でも無理やりにでも周りも本人も結婚させていたのでしょうね。 ・・・そういう私の友人達のことを見ていると、同性愛は遺伝もあるのかな~とか、思ったことがありました。先天的なものみたいですよ。だから治る治らないという問題ではないです。無理やり押し込めたり、治させようとするものではないのです。もう、好きなように放っておいてあげてくださいよおおおお~!!!とすごく思いますよ。色んな経験からそう思います。(ですから、ご子息がゲイになったご両親は、父親か母親かどちらかの同性愛の遺伝子がご子息に現われたのだと重々承知なさって、ご子息はご自分の一部だと認めて、受け入れてあげてください。そのように切に願います。決して、ご子息を責めたり、とがめたり、「結婚して跡取りを作ることが長男の義務だ!」とかいって無理やりお見合い結婚させようとしないであげてくださいね。肉体的にはご子息には何の責任も無い、遺伝なのだから。) この本、「マヨルカ島のゲイ友達」(ポット出版)は、私のデビュー作です。写真集と対談&インタビュー集です。2001年出版です。 14年前の本ですね。その出版の前から、3~4年は取材を重ねていて、書いてまとめたものなので、かれこれ1997年頃から準備していた本でした。 デビュー作なので、若い頃の私の思考の足跡が詰まっています。 当時から、いろいろよく思索していました。 スペインと日本の、比較文化の内容でもあります。 かなり重苦しいテーマの本です。 「ゲイ」のテーマが、今頃、アメリカで認められたので、大分、時代を先取りしすぎていた本でした。その先取りしていた本を出版してくださった、ポット出版は、すごいな~、よくあの時期に出してくださっていたな~と思います。感謝いたします。これもご縁ですね☆