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2007年09月12日
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カテゴリ:七福神の音楽
アーティスト・ブルーシャ西村のエッセイ
「強引ぐ マイ ウェイ」  vol. 18   3/08/2005 (火) 発行分公開

 皆様、こんにちは。お元気ですか?
前回のメルマガの、宇宙霊からのメッセージである、耳のマッサージについて、反響があ
りました。あれを読みながら、実際に自分の耳をマッサージしてみた人が多いのですね。
これからも、皆様の参考になるメッセージを書いていきたいと思います。

 さて、今日は、スペインでの音楽活動ネタを書きます。


「ロス・アンへレス・デ・カルロス」

 前にも書きましたが、スペインに住んでいた頃、私はDJ活動をし始めて、その後は自分
のキーボードで演奏活動もするようになりました。ブルゴスのミュージックフェスティバ
ルにスカウトされて出演したことは、とてもいい経験になりました。
 
 ある日、ビビアン・カオバという、トラベスティー(女装)のキャバレー・ショーをや
るアーティストと、ペパ・チャロという女優(劇団ディアベティカス・アセレラーダス:
急性糖尿病患者達)と、私の3人で、「ロス・アンへレス・デ・カルロス」のショーをや
ることになりました。スペイン版「チャーリーズ・エンジェルズ」です。1日限りで、小劇
場で上演したので、前もって新聞などに広告が載っていました。当日は、劇場は満員でし
た。友人や知人も来ていました。

 私は、ルーシー・リュウに扮するはめになりました。3人で、ピッチピチのボディコン
を着て、ドラッグクイーンのような濃い化粧をして、カツラをつけて出演しました。ビビ
アンにボディコンの服を用意されて、
「はい、あんたはこれを着て!」と言われましたが、それは上下ピチピチだったので、
「えー、やだよー、こんな服ぅぅぅ」
「だめ、これ着なさい! チャーリーズ・エンジェルズなんだから!」
「・・・・・」
というわけで、しょうがなしにピチピチのボディコンを着なければなりませんでした。

 ビビアンもペパも、
「あんた、ボディコンのほうがよく似合ってるよ! なんでボディコン着ないの? 普段
から着ればいいのに!」と私を説得しようとする始末。
「やだよ、私は、外で人に身体をじろじろ見られるのは嫌いだから、大きめの服のほうが
好きなんだもん。」
「何言ってるの! これからは普段、ボディコンを着なさい! 身体を人に見せないとだ
めだよ! 」
「やだよ!」
2人は私を言いくるめて説得しようとしましたが、彼らとは全く意見が合いませんでした。

 アメリカもそうかもしれませんが、スペインでは、女性はわざとピチピチな服を着て、
男性にアピールして注目を得ようとする傾向があります。中南米もそうですね。日本で例
えると、女性が、ブリッコしたりして、男性にアピールするのと同じようなことでしょう。
スペインと日本とでは、女性の男性へのアピールの仕方が異なるだけで、やっていること
と意図は同じですね。どこの国でも、女性は無意識で男性にアピールして、自分に注目し
てもらって誘き寄せて、自分に言い寄ってくる男性を待っているのでしょうね。女性は、
考え方が受身ですねえ。

 そんなものは、私から見れば、とてもバカバカしいことです。よーく考えたら分かるこ
とですが、これは、実は自分で男性を選んでいるのではなく、あくまでも自分に寄ってき
た男性の中から探すという、とても受身的な考え方です。それも、自分の肉体やブリッコ
など表面的な演技でアピールしているのですから、それを見て寄ってきた男性達も、表面
的な部分の自分に惹かれたわけであって、決して自分の本質に惹かれたわけではないので
す。自分の表面である肉体に惹かれて寄ってこられても、本質を分かっていないのですか
ら、薄っぺらい交流しか得られず、後になって問題が起こったり合わなくなっていくので
しょう。相手が、自分の本質ではなく、うわべの表面的な肉体や演技に惹かれたにすぎな
いのであれば、本質的には惹かれたわけではないという空虚感は、決して埋まることはな
いでしょう。

 そういうわけで、私は自分の肉体をアピールするボディコンは普段は着たくないのです。
この考え方は、15歳頃から一貫していて、変わっていません。肉体をアピールしたって、
それに惹かれて寄ってくるような男性達とつきあっても、自分が問題に巻き込まれて振り
回されることのほうが多いでしょう。それは面倒くさいことですね。相手が、自分の何に
惹かれているのか見極めてから、つきあう男性を選んだ方がよいでしょうね。その逆も言
えることですが、自分がパートナーとしての男性を選ぶ場合にも、相手の肉体や愛想よく
気を使っていることなど表面的なものではなく、相手の本質(魂、霊体)を見極めて、自
分の波長に合った人を選ぶことが一番大事です。相手に選んでもらうのを待つ受身の姿勢
ではなく、若い女性こそ、早い時期に“肉体派”&“演技派”をやめて、“本質派”で勝
負した方が、早く人生のパートナーを見つけることができて、幸せにつながることと思い
ます。

 ちょっと話が脱線しました。このショーは、ビビアン特有のアドリブのものなので、そ
の場でお客さんの雰囲気をつかんでショーを創っていきました。ですから、リハーサル無
しで、簡単な打ち合わせのみの準備で臨みました。ビビアンとペパが歌って踊って、私は
キーボードで伴奏をしました。日本のアニメの曲もたくさんやって、「アルプスの少女ハ
イジ」とか、「みつばちマーヤの冒険」、「ドラえもん」、「マジンガーZ」なんかの伴
奏をしました。ビビアンが、なぜか日本のアニメの曲集のレコードを持っていて、それを
ダビングして渡され、
「これをあさってまでに弾けるようにしておいて!」と言われました。
「ビビアン、そりゃ、出来ないことはないけど、ギリギリすぎるって! これからは、も
うちょっと早めに言ってね。音階はこれよりもうちょっと低めにずらすの?」
「低くしてほしい」
ということで、音を低めにアレンジしなおして、普段の学校の合間の、残された時間で、
1日で弾けるように準備しました。

 本番は、なんとかなったので、ほっとしました。録音の音楽も使ったので、私は演奏して
いない時は、ビビアンが歌うのに合わせてアドリブでテキトウに横で踊っていました。

 このショーは、皆さん、とても楽しんで下さって、大好評でした。
終わってから、友人知人が口々に、
「普段からボディコン着たほうがいいよ、似合ってるよ。もっと肉体を見せて利用しない
とだめだよ」なんて言って、私を説得しようとするのでした。アア、絶句!






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最終更新日  2007年09月12日 14時28分08秒
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