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カテゴリ:読者のお便り
2006年4月13日発行号 公開
ブルーシャ西村のエッセイ「強引ぐ マイ ウェイ」vol.63 06/04/13 (木) 発行 皆様、こんにちは。お元気ですか? 今日は私は、マジソンスクエアガーデンでやっているサーカスを取材で観に行きました。子どもの頃以来、すごく久しぶりに観て、面白かったです。 ニューヨークもようやく暖かくなり始め、桜が満開です。もうじき、ニューヨーク・シティー・バレエの春の公演シーズンが始まるので、楽しみにしています。「真夏の夜の夢」は何度か観ましたが、また観に行くつもりで、待ち遠しいです。NYCBの公演は、舞台セットも衣装も全て豪華絢爛で、音楽もオーケストラの生演奏なので、とてもゴージャスでおすすめですよ。 さて、今月10日更新で、前号のメルマガに書きました、私のコラム「NYダンス直行便」が掲載されています。振付家の長谷川ゆきさんの公演の模様も書きました。私のアルバム「セブン・ゴッズ」の5曲目の、「浄化の儀式」という曲で、振り付けしてくださった作品も含みます。よかったら、チェックしてみてください。 チャコット ウェブ マガジン “Dance Cube” http://www.chacott-jp.com/magazine/index.html 「NYダンス直行便」 By ブルーシャ西村 http://www.chacott-jp.com/magazine/around/ny.html このコラムは、お陰さまで2003年5月号から続けているので、もうじき丸3周年になります。NYにいる限りは、忙しくなってもできるだけずっと続けていきたいと思います。知らない日本の読者から、時々メールでお便りをいただくこともあります。 コラムのために、NYで、毎月平均で4か5つくらいバレエとダンス公演を観続けているので、随分と目が肥えました。色んな振り付けや照明、舞台セットがあるので、刺激になって、私の創作のインスピレーションが湧きます。 「キックと回転?!」 前に、日本から来た男性の知人をバレエ鑑賞に連れて行ってあげたとき、 「せっかくだから、ABTのプリンシパルのアンヘル(現在、名実ともに旬の世界最高のダンサー)を観ておいたほうがいいよ!」と私がすすめると、 「バレエなんてよく分からんし、あんまし興味ないな。観たってきっと分からんと思うよ」なんて言っていました。 観終わった後、彼は、 「バレエなんて、僕には、“キックと回転”にしか見えなかったよ。連続キックと回し蹴りと、回転ばっかりや! よく分からんわ。 キックと回転は、芸術とは思えない。もう2度と観ないでいい。ボクシングを観たほうが面白い。」などと言っていました。 バレエとかダンスって、男性の方々はあまり興味がない人が多いのでしょうね。バレエがキックと回転にしか見えないなんて、面白い発想だと感じて新鮮でした。 踊りって、生活に必要なものではないので、ほとんどの人が興味がないことかもしれないし、一生の間にダンス公演を一度も観ない人も大勢いるかもしれませんね。 でも、私はダンスとバレエが好きなので、ニューヨークにいる限りは、せっせと公演を観に通おうと思います。 もしかして、私のようにダンスが好きな人のほうが、珍しいのかな? 「読者からのお便り」 私のコラムの読者だったダンサーで、私のウェブサイトのエッセイにはまって、その後、メルマガの読者になった方から、時々メールでお便りをいただいていました。熱狂的な私のファンなので、ありがたいことです。現在はメキシコ在住でダンスカンパニーに所属してプロのダンサーをしている方なので、時々NYに公演にやってきます。 先週、とうとう彼女がNYに来ていたときに私も時間が取れたので、お会いしました。ふたを開けると、共通の友人のダンサーがいたので、びっくりしました! 友達の輪だったのです。それで、その共通の知人達も含めて5人で会いました。世間は狭いというか、似たような人は集まるのですね。 「ずっと会いたかったですよー。ブルーシャさんの書いていることに共感して、随分救われました。迷っている時に読んだら、“なんだ!気にすることないや!”ってスッと肩の荷がおりて楽になります。時々書いてある言葉をメモしてたくさん手帳にはさんでいます」と彼女は言っていました。 「えー、メモして手帳にはさんでいるのですか? それはすごい! たまに貴女と同じように、私の言葉を手帳にはさんで持ち歩いている人がいるんですよ。」 「やっぱり、他にもメモして持っている人、いるでしょう? だって、ブルーシャさんの言っていることで救われて、気持ちが楽になって、突き進んでいけるんだもの! ブルーシャさん、たくさんの人を救っていますよ! すごい徳を積んでいますよ。現に、私は救われて、前に進めたんだもの!」 「ええー?? そんなことないですよ。メルマガは題名が題名でしょ?“強引ぐ マイ ウェイ”だから、みんな大目に観て許してくれると思って、私は書きたい放題書いてきたので、書きすぎたと思います。でも、いいやと思って! なんせ、漢字で“強引ぐ”だから。(笑)」 すると、その横にいた友人が、 「え、もしかして、ブルーシャさん、ヤンキーで、スケバンだったんですか?」とびっくりして聞くので、 「ぜんぜん! ヤンキーだったわけないよ! ヤンキーどころか、マイペースで独自の世界だったよ。周りのことなんて関係ない。(笑)やりたいことしかしない。(笑)」 「ブルーシャさん、すごくファン多いでしょう? 私のような人、いっぱいいるでしょう?」と彼女が言うので、 「いえ、そんなことないですよ。たまに貴女のような熱狂的なファンの方がいますけど、ごく少数派だと思いますよ。私のことをすごくムカついている人もいるだろうし、嫌いな人は嫌いなんだとおもいますよ。コンプレックスがあって性格が卑屈な人は、私のことが嫌いだと思うよ。貴女は性格が前向きで、卑屈でなくて嫉妬心がないから、私のファンだと言ってくださるのですよ。」 「そうかなー。私にとっては、ブルーシャさんの言っていることは本当にその通りで、自分が漠然と不安でもやもやと感じていたようなことを、分かりやすい言葉で文章化してくれているんですよ! 嫌いな人なんているのかな?」 「そりゃそうだと思いますよ。でもね、何か自分の考えを公に発言するということは、私の考えを好きな人もいれば嫌いな人も出てくるのは当然なんです。全員に好かれるような文章は書くことができないですよ。」 「そうかなあ。私はブルーシャさんの文章に救われてますよ。」 「私は、貴女のように縮こまっていなくて前向きな人を、さらに応援したいのです。皆に、どんどん、やりたいことをやって欲しいのです。私の発言をどこかで聞いた人に、“あ、こんな人もいるんだ、こんな生き方でも生きていけるんだ、やりたいことやっても大丈夫なんだ”と自分が見本になって刺激を与えていきたいんですよ。私の発想は独自なので、私の存在を知った人の中には、“こんなのアリー?”とびっくりしてムカつく人もいるのは当然でしょう。なぜなら、その人達が社会の前例に習って当たり前だと思って我慢してきた色々なしがらみを、私は根こそぎ無視しているから。若者は縮こまっていてはいけないですよ!縮こまって自分を押さえ込んで、“いえ、それほどでも・・・”なんて言っていたらダメ! もったいない。だからね、貴女も、もっと、どんどん活躍して!」 「これからも、メモが増えていくと思います」 「ありがとう。がんばって書き続けます。まだ偉そうなことを言える年じゃないから、もっと年を取ってから、霊的な教訓についての本を書くことになると思います」 ・・などと、会話が弾みました。 それにしても、私の文章が、どこかの知らない読者に、こんなに影響を与えていたなんて、びっくりしました。 書きたいことを書きすぎて良かったです。書きたかったことを書いてしまったために誰かから嫌われることよりも、書かなければならないことを書かずに後悔するほうが耐えられないです。 実は私の友人達には、このメルマガは、 「まるで狂人日記だぞ!」とか、 「書きすぎなんじゃない?いじけてムカついている人がいると思うよ」とか、 批評を頂いて、心配をかけていました。 皆様も、狂人日記につきあってくださり、ありがとうございます。 このままぼちぼち続けていきます。どうぞよろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月23日 06時00分34秒
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