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2007年11月24日
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カテゴリ:芸術活動について
ブルーシャ西村のエッセイ「強引ぐ マイ ウェイ」  vol.65  06/04/27 (木) 発行


「大画家からの激励」

 最近、NY在住の大先輩の日本人画家に、
「何でもやりたいことをどんどんやっていいんだよ!やりたいことをやりなさいよ!」と激励されました! 

 私は何も言っていないのに、何か察していたのでしょうかね? 大先輩からのありがたい一言でした。

 私は3年半前にNYに引っ越してきてから、自分が絵を描き続けるためのペースとして、時々、ヌードデッサンを描きに某大画家のお宅に通っていました。画家同士で女性のヌードモデル(ダンサーが多い)を3時間雇って、シェアする集まりです。私も絵描きの一員として、仲間に入れてくださっていました。

 一時帰国して、その後忙しくなったのでしばらくお休みして、また急にお邪魔したら、その日はお休みでした。先生は数日後に一時ご帰国なさるとのこと。

「お電話してお伺いするべきでした! 失礼しました。御いとまします!」と言って玄関で引き下がろうとすると、先生は、

「まあまあ、せっかくわざわざ来てくれたんだから、上がっていって」と言って、招き入れてくださいました。

 その時は先生はお一人だったので、初めてゆっくりお話しをすることが出来ました。

「これね、この間ね、ニューヨーク・タイムズの一面に、僕のことがこんなに大きく取り上げられたんだよ。びっくりしたよ。」と、先生は新聞を見せてくださいました。

 すると、ニューヨーク・タイムズのアート板の、表紙の面積半分くらいの大きさで、先生の作品が取り上げられているではありませんか! びっくりしてしまいました。

「すごいじゃないですか!!!」としか言葉にならず、絶句して読み込んでいると、

「すごいねえ。僕もびっくりしたよ。まさかこんなに大きく載るなんて。こんなことは滅多にないことらしいよ」とおっしゃっていました。

 何て素直で素敵なお人柄でしょうと感じて、好感がもてました。

 私は先生のことをあまりよく存じていませんでしたが、彼は、かなり有名で、成功なさっている大画家だったのです。彼のことをよく知らないままヌードデッサンに通い、いる間はみんな黙って黙々と描いていてお話しないので、今までは、画家ということしか知りませんでした。

 そういえば、ずっと前に、ヌードデッサンに先生の所に通っていると人に話しをしたら、びっくりされて、「先生とどこでどうやって知り合ったの?」と、怪訝そうな顔をされたことが何回もありました。「え?」と返答に困って、モゴモゴとごまかして、答えなかった記憶があります。彼は、それだけ大物の画家だったのですね。

 思い返せば、私は昔からどこにいても、どこをどうほっつき歩いたらこんなに人に出会うんだろう、というくらい、出会いの運は恵まれていると思います。私の人生には、要所要所で、激励してくれたいい先輩に恵まれてきました。

 この大画家は、いろいろな経験をしてきて、いろんなことをよくご存知なので、初めてゆっくりお話しできてとても面白かったです。もちろん、私が最近音楽を録音してCDを作った時も買ってくださって、聴いて下さっています。

すると、先生は、
「そうだよ、やりたいことは、どんどんやりなさい。やりたいことをやっていいんだよ!」と力強く激励してくださいました。

「ありがとうございます。でも、私は色々な事をやっているせいで、しょっちゅう、日本人の男の人達から色々と忠告を受けます。“お前はジャーナリストなんだから文章だけ書いとけ!”だの、“1つに絞ってやるべきだ”だの。 それも、日本人男性の45歳以上50代未満の中途半端な身分の人達が言ってきますよ」と私が説明すると、

「やりたいことをやっていいんだよ! やりたいことは、どんどんやってよ! 周りのことは放っておけばいいよ。気にするなよ。」と、先生はニコニコしています。

 年輪の余裕でしょうか? 私のことを、やんちゃを見るような目で、微笑ましく思ってくださっているのを感じました。

 それにしても、どうして先生は、私が周りから常に受けてきているこうした風当たりのことを手に取るように分かっているんだろう、とびっくりしました。私の周りの男供の反応を、見透かされていたのですね。さすが大物の余裕ですねえ。全てお見通しだったのです!

(色んなことを本格的にやっている私に対して、女の子たちやアメリカ人は何も言いませんね。むしろ励みにしてくれているし、応援してくれます。私に文句を言って八つ当たりしてくるのは、日本人の男供ばっかり。それも中年ばっかりですね。日本人の男の人達って、文章一筋とか、音楽一筋とか、1つをやるべきだという社会の価値観にがんじがらめになっていて、その奴隷になっているのだと思います。社会通念と伝統の奴隷です。その檻を破って、外に出るのは、危険なのでしょうか? 彼らに取って、自由(自由にやりたいことをやる)とは、恐ろしいことなのでしょうか?)

「実はね、僕は池田満寿夫ととても親しかったんだけどね、彼なんて、色々やってたよ。版画で、日本人で国際的な賞を取ったのは、棟方志功と池田満寿夫だけだよ。その後は誰も取っていない。池田満寿夫はね、文学でも、芥川賞を取ったし、文庫本も20冊以上残しているんだ。20冊なんて、普通の物書きに比べても量が多いでしょう? そのうえ、映画も作って世界中で上映されたし。絵、彫刻、陶芸もやったし、音楽も録音して残したよ。彼は、挑戦することが好きだったんだよ。」と、先生は、突然、親しかった故・池田満寿夫について語り始めました。

「だから、君も、やりたいことはどんどんやってよ! やりたいことはやっていいんだよ。 君がやりたいことを全部やってほしいよ。」と、先生は、ニコニコして、私を温かい眼差しで見守ってくださっていました。

「ありがとうございます。そうですか、やりたいことをやってもいいんですか!」と私が言うと、
「そうだよ。やりたいことに挑戦して、どんどんやったらいいんだよ。」と微笑んでいました。

「そうですか。ちょっと元気でました。今まで、風当たりが結構あったのですが、それでも私はやりたいことはやりたくなってしまうので、やってしまうのですよ。行きたいところに行ってしまうし。音楽、美術、文書をやり続けているし。でも、これでいいやと思っていました。ありがとうございました。」などと、私はいいました。

 この先生は、きっと、今まで、私のことを、親しかった池田満寿夫の生前の姿に重ね合わせて見ていらっしゃったのですね。恐れ多いですが、光栄です。色々なことに挑戦して切り開いて、実際にとことんまでやってみるという性質に、共通点を垣間見たのでしょうね。おそらく、池田満寿夫も、生前は、風当たりがきつかったのかもしれませんね。

 先生は、他にも色々と、アドバイスしてくださいました。

「やりたいことをやってもいいけど、一度にやりすぎず、一休みしながらやったほうがいいよ。不摂生はよくないよ。お酒はほどほどに。芸術家は長生きも才能のうちだから。たくさんの作品を年月を追って、その時代の変化を人々が後で振り返る作業をするものだから。体を大切にして長く生きて作品を作らないと! 食べ物は大事だよ。偏食や外食は控えなさい。食事のバランスをよくして、野菜を食べなさい」と語っていました。

 まさに、その通りです。昔から両親にも、口から取り入れる食べ物の大切さのことしか、言われませんでした。やっぱり、食べ物と休息は、大切なのですね。

 ちなみに、先生は、70代でもまだまだ現役で、毎日絵筆をふるって作品を作り続けています。つやつやで、元気です。

 身近にいたのに、あまりお話したことがありませんでしたが、この1日で、とても理解が深まりました。

 彼は、心から応援してくれていて、温かく見守ってくださっていることが分かりました。

 ほんとに、人間関係は、選んでいかないとだめなのかもしれないと、私はやっと学び始めました。

 今までは、レベルの低いダメな人達とも話していたから、風当たりがきつかったのだと気が付いたのです。

 池田満寿夫とか、この先生クラスになると、何も私に文句を言うどころか、逆に、「どんどんやりなさい!」と、励ます一方です。ちゃんと、志の高い、精神のレベルが高い人達と交わって、付き合っていかなければならないですね。







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最終更新日  2007年11月24日 15時46分35秒
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