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カテゴリ:ジュエリー
前回続きです。
最新の天然石と宝石の市場、相場の現場情報を書きますね。
これは、宝石のルース、天然石の市場で、宝石とジュエリーを本業として従事している私が足を使って自分の目で見て確認してつかんだ、リアルタイムでの現在と今後の情報です。
(←私がある宝石や天然石の市場動向をキャッチして実際に私自身が宝石マーケットで探し集めてゲットしている最中には、それは書けませんけれども。こちらはその道に従事しているプロなので、その情報を漏らせないのは当たり前ですが。 でも、私自身が市場で価格が急上昇する前に、前もって収集して押さえておいた後の宝石と天然石の情報でしたら、公にシェアできます。)
では、いきます!
一つ目は、「赤色サンゴ」「桃色サンゴ」(無着色、天然、硬質のサンゴ)です。
サンゴには色々ありますが、ここで言っているサンゴは、深い海底に生息する硬質なほうのサンゴで、高価で宝石の一つとして扱われているほうのものです。地中海の赤サンゴが有名ですね。
(よく見かけるスポンジサンゴは安いし大量に獲れます。そして、出回っている多くのサンゴは赤色に染色加工されています。天然物で無染色の赤色サンゴと桃色サンゴのお値段は高いですよ。)
ちょうど去年、珊瑚を海底から獲ってきてそれを陸揚げして売る塊の値段が、急激に倍以上に跳ね上がってしまいました。
つまり、宝石として色々な形に加工される前の段階の、海底から獲ってきたばかりの珊瑚の塊の値段が、 倍以上になったのですよ。
ということは、今後は、それから先の工程、サンゴをカットしてビーズとかルースに加工する業者の販売価格にも影響して倍以上になっていくはずです。時間の問題です。
そしてそれから先、流通後に宝石店とかサンゴ・ジュエリーを扱っている販売店の店頭の値段(仕上がったアクセサリーの市場価格)もまた、倍以上になっていくはずですよ。
この赤サンゴは、仏教では七宝のうちの一つです。 ですから、赤サンゴが太古の昔から仏教でも宝として扱われ、ジュエリー業界では良質の赤サンゴは宝石として扱われていたこと、お値段も高価だったことは、それだけ人々が求めて欲しがる理由や何かの根拠があるからだと思うのです。
前にブログで紹介しました、 「医師がすすめるパワーストーン」~病気を治し魂を癒す「石」の医力~ 堀田忠弘著 にも赤サンゴが紹介され掲載されています。 赤サンゴでもいくつかの症状に効いて、病気が治るのですね~。
この方は京都府立医科大学出身の医学博士で、難関の名門医学部出身の優秀な医師なのですが、様々なパワーストーンや宝石を使って実際に患者に治療をしていらっしゃいます。 (←想像ですが、日本で医師がパワーストーンを使って治療していると、世間では胡散臭いと誤解されないだろうか?と思ってしまいました。パワーストーンについても、世間では、まやかしとか胡散臭いとかスピ系とか、そういうイメージを持っている方々が多いと思われます。) そういった世間での誤解を恐れずに、この医師の方はこのような本を出版されているので、本当に驚きました。
この方はこれだけの教養と経歴があるのだから、 わざわざ誤解を受けるようなパワーストーンで治療をする必要性は無いですよね。普通に治療をしていても十分に従事して食べていけるし、そのほうが世間の信用という面では安全なはずですから。
それなのにあえて誤解を招くようなパワーストーンで治療をしているということは、この方はそれなりに石によって病気が治ったり好転したり様々な不思議な体験をして、確信があるからこそ、人々のために広めてくださっているのだろうな~と思われます。
この医師の方は、すごいリスクを背負って本を出版してくださっているのだな~と感じました。
私の場合は、たまたま扱っているのがいきなり最初からハイエンドジュエリーで高価な宝石(ダイヤモンド、サファイアなど)だったので、すでに世界には宝石市場が確立された後の時代なため、その業界に堅気の仕事として従事することができました。 誰が観てもダイヤモンドはダイヤモンド!ですものね。 そういう、大昔だったら王様か司祭くらいしか身につけることはできなかったクラスのレアで高価な宝石を、普段のジュエリー制作では扱っています。 今から思うと、いきなり最初から宝石を扱う立場へと導かれていったのは、幸運でした。
ですから、私自身は家で自分の趣味でパワーストーンを集めることはありますが、それを前面に出して使っていくことは今後も無いだろうな~と思います。必要性がないですからね~。仕事で扱うのはダイヤモンドやサファイアなどの高価な宝石だけで、もうすでにお腹いっぱいですから~。
そういうわけで、私のジュエリー作品に赤色サンゴを使うことは今後も無いと思いますが、上記の最新の市場動向を知ってからは、いてもたってもいられなくて、即、行動しました。この情報が私のもとに入ってきた去年のうちに。すぐに。
もとの珊瑚の塊の値段が急に高騰してしまった赤色サンゴと桃色サンゴを探しに、ニューヨークの業者をたくさん観て回りましたよ。 染ではない天然の色のままのものを扱っているかどうか、鑑定士がお店にいて仕入れ時に目を通している、確かな本物を持っている業者のところに行きました。
日頃からお世話になっていて親しい石の業者の人脈ができていたので、彼らにも、「珊瑚が値上がりした話を聞きましたか?」などと聞いて回りました。
すると、 「ああ、値上がりしたのですか、また。珊瑚はもともと、大分前から捕獲量が減ってきてたのです。獲れなくなってきているとは聞いていました。珊瑚は最近、世界の条約で捕獲量を制限されてしまったから、乱獲禁止になったのですよ。それが原因ですかね?」 とおっしゃっていました。
「ええ~!条約で捕獲が制限されてしまったのですか?最近の話ですか?」
「そうなのです。最近ですよ。もう今後は、珊瑚の値段は上昇し続けますよ。特に本物の赤色珊瑚はただでさえ、今まででもなかなか獲れないものだったので、なおさらです。あの赤い色の珊瑚は、海底の深いところにあるので、なかなか入手困難なのです。細い枝みたいな赤色珊瑚ならよくあるものなので、安く入手できますが。でも赤色珊瑚ってとても硬くて、少しずつ成長していくから太くなってくるのに年月がかかるため、なかなか太くて分厚い赤色珊瑚は市場にも滅多に無いものですよ。」
「へえ~、そうなのですか。枝みたいな細いものならよくあるのですね。赤色だけでなく、桃色珊瑚も同じく貴重ですよね?」
「そうです!桃色珊瑚も染めでない天然のもので、太めで分厚いものは、大変貴重です。」
「そうなのですね。珊瑚の捕獲を制限してある条約って、ワシントン条約か何かでしょうか?」
「そういった条約でしょうね。これは世界全体で決められたことなので。ですから、赤色珊瑚と桃色珊瑚は、今、市場に出回っているものをゲットしておくと、今までのお値段で購入できますよ。今後は価格は上昇していくでしょう。」 ・・・などなど、その鑑定士の方はおっしゃっていましたよ。
私自身は、市場を足で歩いて情報を集めていると、自然に耳に入ってきます。市場が動く前の段階で、耳に入りますよ。
そしてもちろん、従来の石好きな私、世の中の上質な物の目利きである私の血が騒いで、去年にこの情報をゲットした直後にすぐ動いて、赤色珊瑚(地中海産)と桃色珊瑚(地中海産)を集めました。だいぶん。(本物の赤色珊瑚は数少ないのでお客様にお譲りできるほどはございません。これは私の分しかないです~。申し訳ございません。)
地中海の桃色珊瑚は、ある程度大量に資産としてビーズ状のものをゲットできましたので、バッチリ、今後の蓄えの準備万端です。
私のハイエンドジュエリーのオーダーメイドのお客様だけを対象に特典サービスとして、 この桃色珊瑚を激安価格でお譲りできますので、興味があるお客様はお問い合わせくださいませ。でもお分けできる品物には限りがありますのでご了承くださいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月22日 05時57分07秒
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