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カテゴリ:読者のお便り
前回続きです☆
読者の方からのあのお便りを拝見したとき、思い出した親子のエピソードがあります。 重い話ですが、きっと同じ問題を抱えている若者達は多いかと思いますので、それについて、書きますね☆ 「災害が、生き別れの「縁結び直し」のようなきっかけになる、プラスの面もあるといいですね。仲直りする肉親が増えるといいな~と思います☆」 ・・・と前回、書きましたことについて、続きです☆ 現在の日本は、親が離婚して子供と片親が他人になってしまう人々が、けっこう多くなってきている風潮があると思います。 特に片親が別の異性と再婚して別の家庭を築いたら複雑な関係になるため、子供はその片親とはもう二度と連絡しないし会うこともなくなりますよね。生き別れとは、そういうことです。 私の知人の中には強烈に悲しすぎる体験をした人もいました。 例えば、知人が、難関大学に合格したその喜びを知らせるために、小学生の頃に親が離婚して以来、初めて実の母親に会いに行った時のことです。(その知人は父親に引き取られて男手だけで育てられていました。父親は再婚せず、父子家庭でした。) その実の母親は、再婚して、新しいご主人と共に居酒屋を経営していました。 そのお店に実の息子が入っていくと、その母親は息子だと気がつかず、息子に向かって、 「いらっしゃいませ~!」と言ったのです。彼は成長した息子だということを、母親は何も気がついていないのです。全く気がつかなかったそうです。 ・・・もう、すっかり他人になってしまっていたのでしょうね。前のご主人の子供ですし。 息子のほうは、「あの女性はお母さんだ!」とすぐ気がついたのですが。 あまりに茫漠としてしまい、悲しくなってしまったそうです。 自分の実の母親に、「いらっしゃいませ~!」と言われ、しばらく店内で過ごしても何も気付いてもらえないのですから。それはそれはショックだったそうです。 自分を産んだ母親であるけれど、もう他人で会うこともなかったし、新しいご主人を見つけて再婚して家庭を築いているし、自分がのこのこ会いに来たのは間違いだったな、・・・やっぱり、余計なことをしようとしてたと気がついて、そのまま「知らないフリして」過ごして帰ったそうです。 (←細部は忘れましたが、何か注文して食べて、お勘定を払って帰ったそうです。) 今回のお便りを読んでいる時、この実話を思い出しました。 (その後その知人は、これがトラウマになったのか家系のカルマか、一度結婚したけれども離婚してしまいました。親のやった道と同じ道をたどっていきました。親と同じことを子供は繰り返してしまいがちなのですよね、それはまさに”トラウマ”で、家系の遺伝、負の連鎖です。) 彼ら親子は、今回の311の大災害の後でさえ、無事かどうか安否の確認の連絡も全くしていないのだろうな~と、思い出してしまったのです。 ・・・でも、もしかして、上記の知人のように親子が生き別れして他人になり、二度と会うことがなくなった人々でも中には、災害をきっかけに、 「お母さん、無事ですか?」 と初めて連絡を取り合う人々も中にはけっこうな割合でいらっしゃるだろうと思いたいです。 危機的状況のお陰で、今まで離婚後に縁を切っていた親子が、お互いに「大丈夫?元気にしてる?」と連絡を再び取り合い、歩み寄るきっかけになっていくことがありそうですよネ。 もう二度と会うことも連絡することもなくなった人々でも、今回の災害後に、「ご無事ですか?」と連絡を取り合いたいと思うものでしょう。 どんなに連絡しにくくても、「無事でいてくれているのかな~?」「生きているのかな?」という思いは、頭をよぎるだろうと思うのです。 311の災害で大きな被害に見舞われた日本ですが、そういうマイナスの面がある反面、 生き別れになっている親子、肉親の方々がお互いに安否確認しあって、だんだんに仲直りして、お互いを許しあう雰囲気になるかもしれないという、プラスの面もあると思いたいものです。 「許す」ということは、難しいことなのでしょうか。事情にもよるかとお察ししますが。 「許し」は、人間にとって、大事なテーマの一つなのですよね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年01月21日 22時44分41秒
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