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カテゴリ:友人
さて、前々回の書き込みの続きです☆
先日、永眠なさいました、世界的な文化人類学者の山口昌男先生について、続きです。 山口先生はとても面倒見が良い方でしたので、学生達向けに催しを企画してくださることが多かったです。 先生が教えていらっしゃった大学以外の、他大学や他の学者仲間、週刊誌、雑誌社の方々も多く参加していらっしゃいましたヨ。 先生の周りには学生達が慕って集まっていました。 私が大学生の頃に山口先生に大変お世話になり、先生を慕って集まっている「山口組」に関わっていたのは、先生が静岡県立大学と中央大学で教えていらっしゃった時期のことです。 その前、山口先生が東京外大に在籍なさっていた時期は、私よりも年上の方々の世代です。 (だから、私は実は、先生の東京外大時代のことは全く存じていません。) 東京外大の後、中央大学と静岡県立大学で教えていらっしゃった時期に、活発に学生達を引率してくださっていましたヨ。 なんと、夏休みに合宿も主催してくださっていて(!)、とある日本の片田舎の廃校になった小学校(山口先生の合宿所?)に、大勢で行って、そこに何日も泊り込んで、いろいろな文化的刺激、授業、催しを企画してくださっていました! それも、私たち大学生はわずかな会費負担だけで、あとは先生たちのポケットマネーで! 学生達を引率してくださっていました。(涙。ホントに、今思っても、すごい懐の広い先生ですよね~。) そこでは、山口先生やそのご友人の学者達、雅楽の演奏家の方々、音楽家など、様々な文化人がパネリストや講師として来てくださって、学生達のために、いろんなことを授業して教えてくださり、演奏会もしてくださいましたヨ☆ ヨヨヨ~!(涙) それで、このような山口先生の個人的集まりを、学生仲間達は、「山口組」と呼んでいたわけです。 ・・・他大学の私を誘って仲間に入れてくれたのは、友人のO君でした。(優しいな~。親切だなあ~。感謝です。) 山口先生の周りの大先生方、文化人の方々が皆さん、山口先生を囲んで慕って集まってきて、自然な流れでみんなで合宿生活をして、みんなでご飯を自炊して、個人的な集まりで何の営利目的も無い企画をしてくださって、本当に贅沢な時間と体験でした。 山口先生は、すごく学生のために、みんなに知的刺激、本物の知識人の方々と触れる機会を作ってくださり、若者のためになることを無償でしてくださっていました。 ありがたい先生でしたね。今思うと特にそう感じます。 1銭もお金を取らずに、無償だったのですから! それがすごすぎます!!! 贅沢すぎます! 本当に頭が下がります。 感謝しています。 そして、周りの学生達、特に学者の卵として光った才能のある学生を見抜く審美眼を山口先生はお持ちで、様々な若者の手を引っ張り上げてあげたそうです。 「なんだか分からないけど、僕に慕って来るのは”父無し子(ててなしご)”ばっかり多いんだよな~♪」 と先生はおっしゃっていました。 母子家庭の学生で光った才能がある方々が集まっていましたヨ。 お父さん代わりのように、父性が強い方で、ホントに面倒見がよくて、すごい方でしたよ。 当時、多感な時期に、私も含めて他の学生達も、本物の世界的大学者、本物の知識人に生で触れ合ってお話して刺激を受けることができた体験は、きっと魂の奥底に刻まれて、目に見えない糧になったのは間違いないです。 若い時期に本物の人に触れるということは、若者の将来にとって、とても大事な経験です。 私自身のその後の、海外に出てからも初対面で人を見抜く目、世界水準のものを一瞬で見抜く目、良い波動の人を見分けて身の安全を確保しながら生きる術、・・・などなど、審美眼に山口先生も影響を与えてくださったと確信しています。 ・・・今から思えば、これは、私の友人O君を通じて出来たご縁で、天界からのお導きだったのかもしれないな~と気が付きます。 (なんで、ぜんぜん関係ない他大学の経済学部やのに、文化人類学の山口先生と深く関わるご縁ができたんだろう?と、その点と線が不思議でしょうがないのです。) 山口昌男先生、本当にありがとうございました。 私が海外でも、危ないとされているスペインでも無事に過ごせて、無傷で、しかも良いお友達もたくさんできたのは、山口先生の影響のお陰もありました。 15日はお通夜だそうですので、その日は特にお祈りさせていただきます。 素晴らしい先生でした。 私も年を取ってから余裕が出来た頃に、山口先生にしていただいたようなことを、若者達にやってあげられるだろうか? 助けてあげられるだろうか? と思います。 簡単なことではないですね~。 考えれば考えるほど、山口先生は素晴らしいです~。尊敬しています。 いつまでも覚えています☆ 山口先生、天界で見ていてくださいっ! まだまだこれから頑張ります☆ 努力します☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月14日 14時40分33秒
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