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カテゴリ:友人
山口昌男先生の話題の続きです。
西新宿にあった文壇バーの「火の子」に、山口先生がよく通っていらっしゃいました。 そのため、山口先生の周りの人々、親しい人々も「火の子」によく通って、集まっていらっしゃいました。 山口先生の教え子で私の友人のO君ももちろん「火の子」はお馴染みだったため、私も時々、連れていっていただいて、皆様の仲間に入れていただいていました。 (オーナーがご親切に、私たちには学生割引をしてくださっていました。ありがとうございます。ホントは学生が行くようなところではないのに。仲間に入れてくださって、感謝ですね~。) O君も私も、学生の分際で生意気だっただろうと思います・・・。共通点は、へこたれない、強い精神力でした、当時から。 でも、山口先生はかえって、強くて生意気な学生のほうがお好きみたいで、親切にしていただいていました。 「スペインへ美術留学する!」と宣言していた私のことも、山口先生は良く覚えていてくださり、励ましてくださっていました。ありがたかったです。 O君に連れていってもらった山口先生と面会する食事の席で、山口先生と初対面の時に、私は先生に、「君、仏文?」と聞かれました! 「いえ、経済学部です。。。」とお答えすると、 「え? 経済学部なの? 仏文は趣味なの?」と聞かれ、 「はい、仏文が好きなのです。趣味です♪」とお答えしたことを良く覚えています。 O君はソフトな印象で線は細いのだけど、何があってもへこたれない、強い精神の持ち主なので、絶対に這い上がり続けるタイプです。そして、性格が良くて、他人の幸せを素直に喜ぶことができて、嫉妬心が無くて、オープンな人です。(あんまり、世の中に、O君のような性格の良い人はなかなかいないです。) 将来有望な印象がプンプンしていて、「将来が楽しみだな~」と、学生当時から私は一目置いていました。 (学生当時は自覚がなかったですが、今思えば、私は霊能者なのでO君の霊的進化段階と将来性が観えていたはずでした。。。 人の霊体には、全部書いてあるのですよね。) そんなO君のことは、やはり山口先生が一目置いていてとても可愛がっていらっしゃったので、「山口先生は鋭いな~!さすがだな~! O君の将来性をズバッと見抜いていらっしゃるのだな~!」と、思っていたものでした。(・・・生意気でスンマセン。) O君とは、スペインへ渡ってからも帰国する度にちょくちょく会っていたのですが、私の仕事が忙しくなってきてからは帰国時は毎日スケジュールがパンパンに詰まっていたため、何年も会っていなかったな~。。。 またそのうち、再会できることでしょう。 そして、O君はそのうち、さらに頭角を現して、必ずブレイクすることでしょう。楽しみです☆(もう私には観えていますがな(笑)。) (O君にはぜひ、小説も書いてもらいたいな~と思っています。 私が読みたいから(笑)。また再会したときにでもその話ができたらな~。) 文壇の方々、文化人が集まる、文壇バーの文化が古き良き日本には、あったのですね。 学者、雑誌社や新聞社の記者、出版社の編集者、作家、学生、劇団員などなど・・・、いつも文化人が集まっていました。 「火の子」はもう、今はないです。 閉店のときには、時々しか行っていなかった私にも、お知らせのお便りをお送りくださいました。(嬉しかったです。) 一つの時代が終わるのだな~と、寂しかったです。 「火の子」でいろんな方にお会いして、友人たちとも行って、語り合ったな~。 ・・・良き思い出です。 山口先生とその周りの人々と、青春時代を楽しく過ごせたことに、とても感謝しています。 その「火の子」での影響もきっとあったからでしょう、その後、私もなぜか文章を書き、本を出版するようになりました。経済学部出身なのに、その頃の人文系、文化系、芸術系の交流が大きく影響して、職業までそっち方向へ向いていったのでしょうね。 山口先生のことは尊敬して感謝しておりましたし、先生ご自身が全く商売ッ気の無い方、損得勘定が全く無い方なので、なおさら、「絶対に山口先生のことを利用しない」とわきまえていました。 そのため、今まで、山口先生にお世話になったこと、恩師の一人とも言えることなどは、どこにも書かなかったです。 そして、私が本を出版する際に、山口先生に本の帯とか推薦文を書いていただけたらいいかもしれないな~とちらっと思ったこともありますが、「いや、いやいやいや~、そんなことは出来ない!」とわきまえていました。 (しかも、デビュー作の「マヨルカ島のゲイ友達」を出版した頃は、たしか、山口先生がご病気で倒れられた頃だったと思います。) 出版社探しも、決して山口先生とその周りの方々のコネを頼らずに、白紙からご縁を自分で探して、自分でやりました。 だから少しずつ、第一歩も歩幅も狭くゆっくりのペースで進んでいますが、それで良かったと思います。 だからしがらみも無いのだと思います。 O君と将来、きっとどこかで共著を出版できたら楽しいだろうな~♪と思います☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月17日 06時50分36秒
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