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さて、私の最近の仕事で、世界の5大バレエ団のABT(アメリカンバレエシアター)のプリンシパル・ダンサーであるトーマス・フォースター(Thomas Forster)にインタビューしました☆
ロンドン出身のイギリス人で、英国ロイヤル・バレエ・スクール出身の方です。さすが、バレエの世界でエリートで、世界トップのレベルの方なので、取り組み方とか考え方、価値感とか、お話をお伺いするのがとても楽しくて、私自身も勉強になりました! トーマスのお父様はアーティスト(画家、彫刻家)で、今でも毎週末、近所の公園に出かけて人々のスケッチをし続けているそうですよ。この公園でのスケッチは、お父様の習慣だそうで、毎週末1回必ず続けているそうです。・・・なるほど、そりゃ~そうですよね! 他の仕事と同じく、アーティストも鍛錬してきた腕を維持するためにスケッチやデッサンをコンスタントに淡々と辞めないで続けていくことが大事なのです。アーティストにとってスケッチやデッサンは美術の感覚のウォームアップですから、それが基本です。 例えば、アスリートやダンサーが肉体を保つためにウォームアップと運動を毎日続けることや、ピアニストが指や腕の筋肉と動きを保つためにピアノで指の練習曲のウォームアップを一通りしてから曲の練習を毎日続けることと同じですよね。 何の分野でもウォームアップや練習を辞めてしまうと、プロでもだんだん出来なくなってしまうものです。 特に肉体を使って表現するパフォーミングアーツは、1日8時間バレエやダンスの練習をし続けなければならない世界なのです。 その中でも、世界トップのレベルのバレエ・ダンサーは並大抵ではなく、肉体を維持するために練習は厳しい世界ですよね。練習不足だとバレエの能力が落ちますし、舞台上で練習量の差は歴然と出て分かるものですから、維持するだけでも生易しくはないです。 私は普段のジュエリー製作と執筆の仕事に専念するために、キーボード、オルガンを長い間全く弾いていなくて封印していたので、プロでも練習を長年辞めてしまった後で再開してみた経験者です。(私は日本では一応、15年間学び、電子オルガンの某メソッドで一般コースを終了して子供に教えられる免許は持っていますし中学3年生から指導者養成コースで学んでいたため、オルガン指導者も出来ますから、音楽分野ではプロとも言えます。5歳からオルガンを学び始めたので、10代後半から音楽をやり始めたミュージシャンよりも鍛錬を積んできています。) 去年書きましたように、私のバンドメンバーだったウィル・ブールウェア師匠(Will Boulware)からジャズ・ピアノを教わるようになり弟子ですが、去年からキーボード演奏を再開してみて、思っていたよりも意外に指の神経や筋肉の動きが衰えていなくて今でもキーボードを弾けるので驚きました。 普通は、ピアノやキーボードは辞めると指が動かなくなって弾けなくなっていくとよく聞いていましたのでもう無理かと思っていましたし、ウィルに観てもらって「弾けてるじゃないか!」と言われて驚かれたので、なぜ自分の指がまだよく動いていてキーボードを弾けるのか不思議でした。 「5歳から15年間くらいは学んで、その後も時々弾いていたから、今でも指が動いて弾けるのかなあ?」とウィルとも話をしていましたが、周りに聞いても、普通は長年ずっと弾いていなかったら指が動かなくなって弾けなくなるよと言われました。 ウィル師匠自身も、ずっと今でも毎日6時間以上は自宅で練習し続けていて、朝起きてすぐ指のウォームアップの練習を何種類もやって30分以上かかった後に、クラシック音楽の指の練習曲をやって鍛錬を積み続けていらっしゃいます。日によっては1日中練習するそうです。 そしてウィルの指の練習メニューの中には、指の難関曲でピアニストの壁といわれているリスト(Liszt Ferenc)の曲もあります。ウィルはジャズ・ピアニストですが、リストの曲も練習をしているのですよ。リストを弾けるピアニストは少ないです。 そのくらい指の練習をしなければ、ウィルのような世界的レベルの演奏を維持できないのですよね。世界水準のピアニストの鍛錬もこのように厳しいのです。 ウィルとも話をしていましたが、私の仕事はジュエリー製作が主なので、ハイエンドのジュエリーは金属加工ですから金や銀、プラチナなどで金属加工を毎日のように続けてきているため、腕の筋肉や指先まで酷使しているから、腕と手指の神経と筋肉が衰えなくて保たれているから、今でもキーボードが演奏できるのではないかとの結論に至りました。・・・もしジュエリー製作のように指を毎日酷使する仕事でなかったら、きっと私はもうキーボードは全く弾けなくなっていたことでしょう。 ・・・そういった自分の経験から、どんなに鍛錬を積んであってプロとなっていても、しばらく練習をサボったら下手になるものだということと、何年も辞めてブランクがあるともう出来なくなるということをよく分かっているので、コロナ渦でダンサー達はどのように暮らして自主錬はどうやっているのだろうかということに興味が湧いてきて、インタビュー取材をしているのです。 こういった内容は、私が聞いてみたくて、知りたかったです。 現在、このインタビュー記事は、バレエ用品のチャコットのウェブサイトに掲載されています。 (お陰様で、2003年4月からチャコットのニューヨーク特派員を務めています。もう勤続18年です。長く務めさせていただいていますので、チャコットはとても働きやすい環境の会社なのだと思います。これだけ長い間続けられたなんて、会社もご縁ですね。チャコットは私にとっては、18年間働いてみて、今まで問題無い会社です。会社とのご縁にも感謝いたします。) 新型コロナウイルスの影響で、ニューヨークはまだパフォーマンスの公演が全て中止となっているので、ダンスカンパニーもクローズしている状態です。 ニューヨークでは去年3月半ばからずっと、ミュージカル、コンサート、ライブ、バレエ公演、ダンス公演、オペラなど全て中止のままです。 私も時々観に行っていたシルク・ド・ソレイユも破産して解散したほどで、他にも閉鎖しているダンス・カンパニーはたくさんありますよね。 そしてニューヨークでは、このようなパフォーミング・アーツの再開予定は未だにはっきりと決まっていない状況らしく、もし今年秋からダンスカンパニーは稽古場が再開してリハーサルが始まるとしても、実際の公演はそのリハーサルから数ヵ月後となるため、早くても公演は年末くらいからだろうと言われています。 バレエ・カンパニーは、早くとも年末からだとすると、毎年クリスマスの季節恒例のチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から公演が再開するのではないかとのことです。 一番早い予想が年末の「くるみ割り人形」からなので、それがうまく間に合わなければ、さらに来年から開始にずれ込むかもしれないそうです。 そんな状況の中、第一線で活躍している世界トップのレベルのバレエ・ダンサー達は、一体、どのような暮らしをしているのか、バレエ団のリハーサルがずっと中止なので自宅ではどのようにバレエの自主練習をしているのか、私が興味がある知りたい内容のインタビュー取材をしています。 かなり突っ込んだ内容の質問をして、深いインタビューを取っています。 質問内容のやり取りは電話だけでは難しい内容のため、直接お会いして、インタビューしました。そのお陰様で、1時間あまりお話ができましたから、面白い内容をお聞かせいただけました。 トーマスは親日家ですので、インタビューはとっても楽しくて、盛り上がりました。 そしてトーマスの英語の発音はとても美しい英語でしたから、英語の発音で出身階層が分かるといわれているイギリスの中でも、きっと上流階級のご出身なのだろうなと英語で分かりました。発音がお美しい英語をお話なさっていました。 ←このトーマスの英語の発音は、ブロークンな汚いニューヨーカー英語とは全く違っていて、由緒正しい英語だったので、同時に脳裏で、友人の世界的な写真家のジョニー・ロザの美しい英語を思い出していました。 普段話をしているジョニーのその英語のお陰様で、イギリスの上流階級の由緒正しい英語の発音が良く分かるようになっていたため、今回のトーマスの英語のインタビューもよく理解できましたから自分でも驚きました。トーマスのイギリス英語が良く分かったのは、ジョニーのお陰様ですから、感謝いたします。 英語の発音のヒアリング力が以前よりアップしていることに気が付いた出来事でしたので、「あれ?いつの間に英語が上達したのかなあ?」と自分でも意外でした。 2002年にニューヨークに移住してもう19年目になるので、ここに暮らしているだけで知らない間に、年月のお陰で英語力も身に付いてきたのかなあ?と思いました。 トーマスはすごく感じが良い方で、とっても親切です。 よかったら、以下にそのインタビューのリンクをはりつけますので、読んでみてくださいね。 他の分野にも応用が利く意識と考え方で、どなたにとっても勉強になる内容ですので、おすすめです。 https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/newyork/detail021340.html また、耳寄り情報をここにも記載いたします。 トーマスは現在、ABTのウェブサイトで行われているバレエクラスのうち、バレエダンサーのためのフィットネスクラスで教えているので、なんと日本からも受講可能です。 フィットネスのパーソナルトレーナーのNASMの資格を取得なさっています。もともとはより優れたダンサーになるためにご自身の心肺機能を高めて肉体を鍛えていらっしゃって、このような勉強をなさったのだそうです。 しかも、こんな世界水準のトーマスのご指導のクラスを、日本にいながらにしてたったの10ドル!で受講できますよ。これすごいですね~!世界中どこからでも受講可能です。10ドルなんて、このレベルの方から教わることができるなんてすごいですし、質の割りに安いですよね~。お買い得です。 10ドル! 水曜日と金曜日の、ニューヨーク時刻朝10時から、トーマスのボディー・コンディショニングのクラスです。 Body Conditioning for Dancers Open Division Online Adult Ballet Class 10:00 AM Body Conditioning class consists of easy to follow body weight exercises, created for and inspired by ballet dancers/fitness professionals. Body conditioning class will help you develop lean muscle mass while improving your balance, flexibility, endurance, overall health and well-being. Thomas Forster (Instructor)
https://www.abt.org/training/open-division/adult-ballet-classes/ https://www.abt.org/performances/master-calendar/ いつも応援してくださってきたジュエリーのお客様達へ、近況の活動報告でした☆ お客様達やファンの方々は喜んでくださると思います。 アクティブに活動していますよ。 いつもご贔屓くださいまして、ありがとうございます。 お客様達には感謝いたします☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月02日 20時22分51秒
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