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カテゴリ:料理
¡Feliz Año Nuevo!
あけましておめでとうございます。 皆様にとっても良いお年になりますように、お祈りいたします。 本年もよろしくお願いいたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて、前回の続きです☆ ちらっと書きました、サワドーについて。 Sourdough breadのことです。 アメリカのパン屋さんではポピュラーな、昔ならではのレシピの天然酵母パンのことです。 ニューヨークのフレンチのパン屋さんでは、ライ麦のサワドーのパンが売られています。 サワドーという名のとおり、サワー(酸っぱい)パンで、特にライ麦パンは美味しいです。 水とライ麦粉や全粒粉などの小麦粉だけを使って、小麦に自然に付いている天然酵母と乳酸菌を起こして、何日か発酵させてスターターを作り、発酵が十分に進んだらその種菌を使って小麦粉(全粒粉がベター)・水・塩を入れてさらに発酵させてサワドーのパン種を作って焼きます。 サワドーはすっぱい味なのですが、これは天然酵母が小麦粉のグルテンをエサにして食べて分解して発酵しているからなのだそうです。そのため、パンの中でサワドーは、グルテンが分解されているため、グルテンの害は少ないとお聞きしました。 そして、ライ麦は稲科なので、それでヘルシーなのでしょうね。黒っぽい色の粉です。 家庭でサワドーを焼くことはアメリカでは一般的なので、この作りかたはインターネットにたくさん転がっているため、皆様もいろいろ検索して調べて、ご自分に合いそうな情報を選んでみてくださいね。 サワドーは放っておいて自然の力で発酵してくれるので、テキトーにやっても膨らむため(笑)、誰でも簡単に出来ますから、おすすめです☆ アメリカは、家庭用の全自動パン焼き機がポピュラーで、簡単にパンを作ることができるため、日常生活を豊かにするためだけでなく、食糧難とか災害とかいざという時のための備蓄用にも便利そうですヨ。 ・・・つまり、パンを買いだめしたり度々買いに行く必要がなくなるため、全粒粉小麦粉や全粒粉ライ麦粉を備蓄しておけば、簡単にパンを何個も何個もたくさん焼くことが出来るので安心です。応用して、さらに原材料として米粉なども混ぜることができます。 パン焼き機にはこねる機能がついているため、うどんも手作りが簡単にできるそうですよ。 ・・・これは、食糧備蓄にも便利ですね! 色々な粉さえ買って備蓄しておけば、自宅でうどん、パン、ピザ、フォッカッチャとか作ることが出来るなんて、すごいですね。 アメリカでは全自動パン焼き機は激安のため、数回パンを作ったら元が取れるほどです。・・・日本の友人にもこの話をしたところ、電気屋さんに観に行ったらピンきりでいろいろあったそうです。こねる、焼く、という基本性能があれば十分ですねえ。 私は最近になって、このパン焼き機を買ったので、それからサワドーを週1回焼くようになりました☆ なんと、自宅での焼きたてのパンはとっても美味しいのです。 精製した白い小麦粉の摂りすぎは糖質オーバーになるため、せっかくならよりヘルシーなパンを作るようにと、心がけています。 よりヘルシーなパンは、オーガニックのライ麦パンやオーガニックの全粒粉小麦粉を使ったサワドーです。 自家製だから無添加です。 ライ麦粉100%だと天然酵母を起こしにくくて発酵が進みにくいからあまりふくらまなかったため、カチカチの中身が詰まった重いパンになってしまいます。 全粒粉小麦粉は精製してある白い小麦粉よりも天然酵母の発酵が進みにくくて倍は時間がかかります。 でも、休みの日になら天然酵母の世話をしながら育てて、「私のコウビ~ちゃん(酵母ちゃん)がんばれ~!」と応援して見守ることができるので、オーガニックのライ麦粉50%と全粒粉小麦粉50%を混ぜて天然酵母を育ててサワドーを焼いています。 最初に種菌を作るためには、小麦粉と水だけで継ぎ足していって天然酵母を起こしていくのですが、1週間くらいかけてゆっくり育てていきました。12時間おきに天然酵母ちゃんのエサやりをします。 自分で水と小麦粉で起こした天然酵母ちゃんには愛着が湧くし、様子を観察していると、「あ、おなかがすいてきたのだな!よしよし、今エサをあげますからね!」と分かってくるため、楽しいです。 私の天然酵母ちゃんは名前をつけて、酵母だから英語風にコウビ~ちゃんと呼んでいます☆(笑)。 コウビ~1号、コウビ~2号と、粉の配合を変えて2種類育ててみていましたが、今はそれを統合して「コウビー1号2号」という名前になりました☆ 「コウビー1号2号」ちゃんはとても快調です。やはり、天然酵母ちゃんにも意識があって生き物なので、名前をつけて呼んであげて話かけて、「頑張れ~!」と声をかけると、さらに元気にブクブク膨らむ気がします。 天然酵母も生き物だから楽しいです☆ 先日は、種菌を再び起こして育てる際に半分捨てる捨て種を、捨てるのがもったいないからバナナ・ウォールナッツ・ローフを作るのに使おうと思って、ビンに入れて冷蔵庫に保管していたところ・・・。翌朝、冷蔵庫を見てビックリしましたが、コウビ~1号2号ちゃんの捨て種のビンのふたが上に持ち上がっていて、そのすき間から捨て種がはみ出してあふれていたのです!つまり、寒い冷蔵庫の中でも元気で発酵が進んでいっているのです。 ・・・私の酵母ちゃんの捨て種があまりにも元気なので、ビックリしてしまいまして、捨て種にするのは失礼ですから、「アンダースタディー」(ブロードウェイなどの舞台の代役のこと)として待機しておいてもらうことにしました(笑)。 ・・・このアンダースタディーちゃんも結局、2週間放ったらかしにして冷蔵庫の中でビンに入れておいたのに、おそるおそる2週間後にふたを開けてみたら、まだ元気で(!)表面にたくさん気泡がブクブクしていたのです。水と小麦粉が分離したり死んだようにはなっていなかったのですよ。それで、このアンダースタディーちゃんにも復活してもらって、これで種菌を起こしなおしたらちゃんとふくらんで、サワドーが焼けました!すごい強い生命力です!!! そういうわけで、コウビー1号2号ちゃん、アンダースタディーちゃんが元気に頑張ってふくらませてくれたサワドーはとってもフワフワで美味しいので(!)、大感謝していただいています。 お陰様で、もうほとんどパンを買わなくなりました。もしかして今後、うどんも買わなくなるかもしれません。 サワドーはパン屋さんみたいにオーブンで焼くにはル・クルーゼの鍋に入れたまま焼いたりさらにややこしいので、そこまでは手間はかけていません。 私は発酵までは通常のレシピどおりにやっていますが、焼く段階以降は全自動パン焼き機を使って焼いて作っています。・・・すると、四角い形のパンに焼きあがるため、サワドーの味の食パンみたいになりますが(笑笑)、普通の市販のイースト菌を使って焼いてみた時よりもサワドーのほうがフワフワで柔らかく仕上がって美味しいです。 そして、焼き上がったら、パン焼き機から取り出して、冷めるまでしばらく放置しておいて、冷めてきたらスライスして、グリルパンで両面をこんがり焼いていただいています。 この自家製サワドーに発酵バターをつけるとさらに美味しいです。 うちはパンには発酵バターを使っています。 ・・・アメリカは世界各地からいろんな国の人々がやってきた移民の国ですから、それぞれの国のご当地ものも移民といっしょにやってきたため、例えばご当地ものの発酵バターも現地価格と変わらない安いお値段で日常的に売られているので、生活の上では便利です。 発酵バターはアイルランドのご当地もので有名ですね~。 発酵バターは、牧草だけを食べて育った乳牛の牛乳から作ったバターをさらに乳酸菌で発酵させてあるので、この発酵の工程が加わったせいで発酵食品ですから、身体にも良いそうです。バターと発酵バターは別ものです。乳酸菌を摂れるので、腸活にもなりますね。(お年寄りはたんぱく質と油分を若者よりも摂取するほうが関節や筋肉が衰えないためには良いそうなので、発酵バターもOKですね。) 発酵バターは、ダイエットのためのバターコーヒーで有名になり、流行っていましたね! ・・・今はインターネットで日本でも、アイルランド製の発酵バターの大きなブロック(1キロとか)が安く買える時代なので、試してみるのは良いかもしれませんね。気になる方は、発酵バターについて情報を調べてみてくださいね☆ 自分で育てる天然酵母のサワドーの種菌は、ビンに入れて冷蔵庫に保管して冬眠してもらって、また粉と水を入れて混ぜて種菌を起こしなおして、育てなおして使うことが出来るので、ずっと延々とエサやりをして継ぎ足して使い続けることが出来ます。 アメリカでは、このサワドーの種菌を10年とか20年とか使い続けて育てている人々が多いです。それぞれの家庭の味、ぬか漬みたいですね! ヘルシーなサワドーの作り方をこの際、研究して習得しておけば、食糧難に備えて備蓄の1つとしても役立つので、このお正月冬休み中にご家庭で楽しむのはとってもおすすめです。 余った捨て種は、捨てずにパンケーキやバナナブレッドなどを作れるので、捨てないで有効活用してくださいね~。 コロナ渦の後から、私は時々、納豆も作っていますが、これも簡単ですのでおすすめです! オーガニックの大豆を一晩水にふやかしてから、 鍋で大豆がやわらかくなるまで炊いてお湯を捨てて、(圧力釜やルクルーゼ鍋が早くて便利☆) そのお湯の一部を使って市販の納豆パックから納豆を少しかき混ぜて納豆菌を増やして起こして、 熱々の大豆とその納豆パックから起こした納豆菌たっぷりの納豆を素早く木のしゃもじでかきまぜまくって、 ヨーグルトメーカーで発酵させるだけ! 様子を見ながら、発酵して出来上がったな~という感じになれば、自家製納豆の完成です!放っておけば出来上がるから、簡単ですねえ~! 食糧備蓄用に、上記のサワドーと納豆の作り方を今のうちにマスターしておけば、食糧難が来てもちょっと安心ですねえ~! 出来合いの食糧を備蓄するだけでなく、最低限の素材で食糧を自宅で生産して増やすという備蓄方法も考えておくとおすすめです。 自家製納豆も自家製サワドーもとっても楽しいうえに美味しいですから、ぜひお試しあれ☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月02日 22時37分11秒
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