ブルーシャ西村 Official Blog

７月４日はアメリカの独立記念日でした☆

さて、お客様から、現在のニューヨークの治安についてご質問をいただきましたので、こちらで少しコメントをシェアいたします。

＞「妹が、夏休みにニューヨークの知り合いのところに行く機会があります。
　妹1人（高校生）で飛行機に行き帰り乗ってニューヨークに行かせることが私は不安で、しかし可愛い子には旅をさせよとも言うし、私が過保護すぎるのかなとも思っております。
　ブルーシャ様から見て、昨今のニューヨークはどのような様子かご教示いただきたいです。」

＞「妹はまだ高校生で、体型もがっしりがっちりという感じではなく、割とヒョイとかついで持って行かれてしまいそうなので、もし行く場合はくれぐれも1人で出歩かないように言おうと思います。

　未来を広げて欲しいのでぜひ行って欲しいですが、飛行機、空港や現地での振る舞いを今一度家族で話し合いたいです。（まだ行くかどうかは決定していないのですが…。）」


（以下、ブルーシャ記す）
　お優しい御姉様ですね。素敵なご家族で、妹さんがとても大切にされていること、素晴らしいですね。

　このご家族様は、今まで何度かニューヨーク旅行をしたことがあるそうなので、ニューヨークには慣れているご一家なのですが、それでもコロナ以降の治安が悪化してしまった現在のニューヨークについては不安があること、お察しいたします。

　日本人の高校生はアメリカ人に比べて体型がとても華奢で、とても細くて小さいので、この御姉様がご心配なさっている「ヒョイとかついで持って行かれてしまいそう」というのは、図星だと思います。

　実際、確かに、ニューヨークでは、細くて背が低くて体重がとても軽い小さな若い日本人女性が両脇から２人の男性がかついで路地裏とかビルの陰とかに連れていかれた話は聞いたことがあります。何度もそういうことがあったそうですから、そういう目に遭った小さな体格の日本人女性は何人もいらっしゃるはずです。小さくて細い日本人女性を２人の男性が両側からかついだら、大声をあげても足をバタバタさせてもあばれても、かついだままどこかへ持って行って連れ込んでしまうことは簡単ですよね。

・・・しかも、ニューヨークは拳銃を持っている人々も多いため、例えばこういう何か事件ぽいことを見かけたり誰かが危険な行為をしていたりしていても、周りのニューヨーカーは関わらないように静かに知らないフリをしている人々ばかり多いです。下手に関わると、相手が頭のおかしな人で拳銃を持ってるとバ～ンとやられてしまう危険性があるからなのです。
　だから、ニューヨークでは、地元のニューヨーカー達は、街や地下鉄で頭のおかしな人が何か悪さをしていても、そっちを一切見ないようにして知らないフリをして、関わらないように気をつけている習慣があります。変な人に向こうから話しかけられても、聞こえてないフリをして、そのままスマホとかをのぞきこんだまま顔をあげずに、無視し続けて、一切関わらないようにしていらっしゃいます。露骨です。

　地下鉄とか街にはパトロール中の警官がいらっしゃるので、何か事件ぽいことを目撃したらその警官の方へお知らせしてお任せするのが一番無難とされています。

　さて、コロナ以降は、ニューヨーク・シティーでは、特にマンハッタンで顕著ですが、レストランやお店がたくさんつぶれて閉鎖していて空き店舗がすごく増え、住人も大勢が国に帰ったり地方へ引っ越したりして、大幅に減りました。反対に、ニューヨークには常に世界中から大勢の人がやってきて集まってくるので、新しく引っ越してきた人々も多くて止まらないのだそうです。
　友人で不動産業をやっている人がいて、「いつもニューヨークの住居の物件は出ればすぐ埋まっていってしまう、家賃が高くても埋まっていく、世界中からいくらでもお金持ちが引っ越してくるからアパートの空き物件が出ても数日考えているうちに無くなってしまう、コロナで仕事を失ってニューヨークから出て行った人も多いけど、入ってきた人も多い、人の流入が止まらない、ニューヨークはそういう街だ」のように言っていました。

　ニューヨークの治安は、コロナ以降は、悪化していっています。悪化しているなとは思っていましたが、現在も日に日に、どんどん治安が悪化していっています。ニューヨークへ不法滞在者（アンドキュメンテッド）が毎日大量に流れてきているから治安が悪化しているそうです。
　現在、毎日、１日１万人以上がリオグランデ川を渡ってメキシコからアメリカへ渡ってきて、アメリカへ不法入国し続けている状況です。この１万人という数字は、捕まって分かっている人数ですよ。バレてなくてこっそり不法入国してそのまま住み着いている不法滞在者の人数は潜在的にはもっと多いそうです。これも調べられますので、各自チェックしてみてくださいね。

　ニューヨーク・シティーには、不法滞在者がとても多いのですが、この現在の政権になってからそれがひどくなっていて、アメリカに１日１万人以上、毎日毎日、不法入国が続いていてふくれあがっていっています。しかも、現在の不法入国は、若い男性が１人でやってくるのだそうです。
　ニューヨークは、日本人の不法滞在者もけっこう多いです。

　ニューヨークのアメリカ人友人から聞きましたが、「不法滞在者はメキシコ側から川を渡ってやってくる人々が多いから、ニューメキシコはアメリカ人でも危険だから行かないようにしているよ。ニューメキシコは強盗とか事件が多いけど、それは、メキシコ側からやってきた不法滞在者がアメリカに到着したら、まず彼らが最初にすることは「強盗」なんだよ。国を捨てて何も持たずに命をかけてアメリカへ無事に着いたら、まず目に入った弱そうな人を襲って現金を奪って、その奪った現金を使って、やっとこさでそこからどんな仕事をやってでも生き延びようとするんだよ。だからニューメキシコは危ないから、絶対に一人で行っちゃダメだよ！」と教えてくれたことがありました。
・・・さすが、ニューヨーク育ちのアメリカ人ニューヨーカーだから、アメリカ人が当たり前に知っていることを色々と教えてもらったことがあります。私達外国人の日本人がよく知らないような現地情報を、アメリカ人は良くご存知です。こういうことは、知っていて気をつけることが出来るほうが無難ですよね。

・・・不法滞在者は祖国を捨てて、お金も何も持たずに身一つで川を渡ってくるのだから、全て捨ててアメリカへやってきて、命からがら捕まらずに入国できたら、もう失う物は何も無いからやぶれかぶれになっていますし、その御気持ちは良く分かる気がしますから、仕方がないですよね。

　その不法滞在者が、去年くらいからの話ですが、ニューヨークに毎日１５００人ずつとか大移動して勝手に入ってきているのだそうです。それで、メキシコ側から（メキシカンだけではなく不法入国するためにリオグランデ川のメキシコ側へ移動してきた他国出身者も多い）、大量に川を渡ってアメリカへやってきた不法滞在者の一部が、ニューヨークに毎日、大量に大移動して入ってきているということです。ほとんどが若い男性達なのだそうです。大都会のニューヨークに行けば何か仕事をするチャンスがあるかもしれないということで、流れてくるのでしょう。

　たしかに、コロナ以降、地下鉄は物騒になり、治安が悪化しています。ホームレスの男性だらけで、特に若い黒人男性達・南米系男性達のホームレスが目立ちます。物乞いだらけです。

　それで、直感的に、「治安が悪化しているから、夜は地下鉄は危ない。早く帰宅しないといけないな。」と感じていました。
　お店も、例えば以前はソーホーあたりは夜遅くまで、夜中の２時３時くらいまで開いていたお店が多かったのですが、今は９時とか遅くても１０時には全部閉まってしまいます。以前のニューヨークのような活気も無いし、人が減りましたし、物騒になったからお店を遅くまで開けなくなってしまいました。それだけ治安が悪化しているからです。
　相手は大量に毎日ニューヨークに入ってくる若い男性達の不法滞在者なのだから、彼らはやぶれかぶれだし、失うものが何もなくて、不法滞在するほどにモラルが全く無い状態ですから危険な状態です。

　ニューヨークに長く住んでいて慣れている人々でも、現在はこのように、地下鉄と、夜のニューヨークの街は物騒になったため、あまり出歩かないようになり、夜は早めに切り上げて早く帰るようになりました。

　また、若い人々の誘拐とか行方不明が多いです。街のあちこちに、行方不明者の写真入の紙が貼ってあります。１人で街を夜に歩いている若い人は、ある種の人々から観たら「フレッシュな臓器が歩いている」というふうに肉の塊としてとらえられて彼らのビジネスのために誘拐されて行方不明になってしまいます。この話も、皆様も調べられますので、各自、チェックしてみてくださいね。
（でもこれは、同じことが今、日本でも起こっていて増えており、日本も年間１５００人以上とかの子供が行方不明になっているそうですよね。増えましたよね。おかしい世の中です。もう子供達だけで外でおちおち遊ばせられません。）

　コロナ前の活気があってまだ今よりも安全だったニューヨークではなくなってしまいました。

　ですから、この夏休みに日本人の高校生女子がニューヨークに来てしばらく滞在する場合は、ホームステイ先から１人で地下鉄に乗って出歩いたりしないほうが無難だと思います。
　地下鉄や街での治安悪化による直接的な危険だけでなく、若い人々は「健康な臓器が歩いている」というふうに観られて誘拐され行方不明が多く、その不明者の人数も増え続けているため、そういう誘拐も気をつけて滞在しなければなりません。
　ちなみにアメリカは子供の誘拐と人身売買が多発しているので、皆様も情報をチェックなさってみてください。アメリカの親は子供を15歳になるまで目を離したらいけないという法律があり、15歳以下の子供だけで留守番させたり目を離すことがあったらそれは虐待とされてしまいます。そのくらい、15歳以下の子供は誘拐されやすい状況なのがアメリカなので、恐ろしいですね。アメリカでは、子供が1人で出歩いてもOKなのは15歳以上だけです。

　できればニューヨークのステイ先の方といつもいっしょに行動する範囲内で滞在するほうが良いと思います。

　空港内、飛行機内の移動は、高校生１人でも安全で心配ないと思います。ニューヨークに着いたら、ぜひステイ先の方に空港まで迎えに来てもらって、常にいっしょに行動して、一人では出歩かないようにして、帰りも空港まで見送りについてきてもらうほうが良いでしょうね。

　私自身も、現在は、夜遅くは出歩かないように、地下鉄も早い時間帯までしか乗らないように、気をつけているほどなので。

　ご無事で、良い体験ができるといいですね。高校生のうちに外国に触れるチャンスがあることは素晴らしいことですね。