戦略論も一息ついたところなので、今回からは虫歯に対する戦術論を述べたいと思います、その1は如月流-小窩裂溝カリエスを叩く-です。
母子感染(保護者からの感染)を防いで、糖類の歯面に対する接触時間を減らし、さらに歯を磨いて歯質を鍛えて、フッ素も使って、唾液の分泌を増加させても実践では、残念ながら虫歯は発生してしまうことが多いのです。
(これは歯牙の解剖学的なものであり、仕方がないことなんですが)
小窩裂溝と言っても簡単なことで、画像を見ていただければわかるように、大臼歯の溝、前歯の裏側(舌面)の溝のことです。
そして全カリエス(虫歯)の60%以上がここから始まると言われています。
早期発見・早期治療とはいいますが、実践モードでは虫歯菌はエナメル質を容易に突破し、象牙質にまで浸潤していることが大変多いというのが如月の実感です。
恐ろしいことに発見した時は、ほぼC2(象牙質まで)に進行している。
これは歯を削った人間(歯科医)で無いとわからないことだと思います。
うちでは抜歯すると裂溝のカリエス検証をおこなうのですが、抜歯前にはCOの判断であったものが、切削してみると象牙質までカリエス浸潤がありました・・・ほぼ100%です、コワイですね。
っと、戦術論でしたっけ。
また今度述べましょうか(笑)