ようは小窩裂溝がカリエスに罹患しなければ良いわけです。
画像は少々不鮮明ですが、抜歯した歯牙ですが臨床的にはCOの診断ですが実際にはC2までカリエス浸潤が認められました、しかしこの歯については治療の必要がありません・・・なにせグラグラで抜歯したくらいですから(笑)
歯周組織の寿命を迎えた歯を処置しても、基本的にはコストの無駄だと思います。
さて実践モードではどうしたらよいのでしょう? 如月はいくつかの方法を考えています、なお乳歯 永久歯ともに有効な戦術です。
1.裂溝(特に大臼歯)を高出力レーザー(YAGレーザーが良いでしょう)で蒸散 させてしまう。
2.フッ化ジアミン銀製剤を塗布して、裂溝を黒変させてからレーザー照射。
3.フッ化ジアミン銀の塗布のみ。
4.予防填塞・シーラント(フィッシャーシーラント)をおこなう。
5.裂溝部分を削って充填処置。
1.2は健康保険が利かないのでかなり高コストになります。
保険の利くレーザーでは、出力不足で蒸散どころか照射してもほとんど意味なし。
高出力レーザー照射による蒸散については、異を唱える術者もおりますが全くの方便というか、カリエスを無くそうという気概がないのでは?と考察します。
話を戻しますが、これらの方法は一般的ではないので、実践モードでは3以下を選択することになりそうです。
3.フッ化ジアミン銀はいわゆる-お歯黒-です。
大臼歯に限ってはこれを塗布して、裂溝を黒染させカリエスの浸潤を抑制。
清掃レベルを上げながら経過観察します。
4.は、流したマテリアルがはずれなければ効果があります、低コストでもありますので最も一般的かもしれません。
5.は削るのが最大の欠点でしょう、しかも大きく削れば後々必ずトラブルメーカーになってしまいますし、どんなマテリアルを選ぶかも術者でいろいろです。
如月の手法については、理由あってここで記載することはいたしませんが。
戦術としては上記の5つ、特にあとの3つから選択することとなりましょう。
基本的には-4-が無難です。
-地域で評判が良いとされている歯科医院-に電話してみてシーラントはやっていただけるでしょうか? と尋ねてみてから歯医者を選んでみてはどうでしょう。
シーラントに懐疑的(外れやすいとか)だったり、面倒くさそうな対応をする術者であれば如月的には転院をすすめます。
歯の命は限りがありますから、そんな歯医者に自分や家族の歯の命はとてもじゃないけど預けることはできませんからね。
ではまた。