思えば夏らしい夏も無かったような8月が行って月が改まりました。
実に忙しく凄い勢いで出費が重なった8月でした。
ハイライトはなんと言っても20数年ぶりの入院生活でした。
新館の病棟は大部屋と言っても4人部屋で実に快適な住み心地でした。
久しぶりの入院で真っ先に違和感を覚えたのが、
看護師さんたちがナースキャップをしていない事です。
どうも今はほとんど何処でもそんな感じでして残念なような・・・
入院時に自分で署名したリストバンドをさせられ、
承諾書、入院生活計画書、麻酔同意書、手術の同意書など、
事務処理の如く署名、確認書類が多く、当然家族も連名です。
TVはカードで料金を払う専用タイプが導入されていました。
地デジ後はどうなるか分りませんが思いっきりアナログの14インチでした。
¥1000で1500度数のカードを差し込んで25時間見ることが出来ます。
入院中は選挙と芸能人の麻薬事件の二つ位しか流してなかったような気がします。
売店で新聞は会社を変えて、週刊新潮とサンデー毎日を買って読むわけですが、
お陰様で酒井法子の個人データーにやたら詳しくなってしまいました。
それにしても叩かれる側になると実に惨めです。
手術ですが麻酔が腰椎麻酔でこれで私は麻酔の完全制覇になりました。
麻酔をするまでは歩けますのでノコノコ歩いて手術室まで行きます。
山口の日本赤十字病院は2階が手術室で10の手術室が半分ずつ向かい合わせで、
ステンレスの重厚な扉が開いて眩しい光が行きかうスタッフを照らします。
何処かSF映画のワンシーンのようで、最先端で最高水準な気分になります。
手術が終われば動けませんので、エコノミー症候群血栓症の防止のために、
足の裏を20秒に一回ぐらい空気で押す装置を着けられます。
これが気になって寝られませんで、うとうとするとプシューっと来るわけです。
本当に厄介な機械でして昔はありませんでしたし、血栓症も気にしすぎの感があります。
期待値が低かったせいもありますが、望外だったのが食事が美味しかった事です。
2000kCalとの事でしたが、煮物、和え物、汁物、焼き物、
どれも味付けは絶妙で実にグレードが高く、いわゆる下手な定食屋よりは・・
と言いたくなる出来栄えで、10日の間とても楽しみに過ごせました。
バリエーションは申し分なく10日間で同じものは出ませんでした。
カレーが出てきませんでしたが長くいると出たかも知れません。
多分パン食にも対応していたと思いますし、量も味付けも私にはピッタリでした。
主治医をはじめ、スタッフは皆さん若くキビキビ動き安心して任せられました。
私は極力自分の事は自分でやっていましたが、
痛みに耐え、目立たないように静かに過ごした10日間でした。