後2本までやってきたイチローの安打ですが、
思えばメジャーリーグ移籍から毎年のように記録を掘り起こすような活躍です。
一日本人としては絶望的な怪我や体調不良に陥らないように祈るぐらいしか出来ません。
日経に載ってましたので大抵の新聞に載ってると思いますが、
20年前の東西ドイツの統合にサッチャー首相やミッテラン大統領の
英仏両国の首脳が歓迎せず統合に反対の立場だったと言う公文書が公表されました。
一定の期間が過ぎれば公表するというルールに従っての事なのですが、
20年経てば関係者の多くが不利益を被る事は無いだろうと言う期間です。
英仏両国首脳の不安はとりあえず杞憂であった事は証明された訳ですが、
それでもドイツと言う国にどうする事もできない感情を持っている人もいる筈です。
フランスとは隣り合わせの地続きの国であり、二度に渡って戦争をしています。
イギリスとも市民を交えた戦争をしていますし植民地政策の頃からのライバルです。
やがてEUの旗の下に統合を成し遂げるためにマルクも簡単に手放しました。
イギリスも通貨統合はしていませんが時間の問題でしょう。
今回の公文書公開で戦争体験者なら国家元首でも感情が揺れ動くのが理解できます。
言い換えればドイツの根回しもかなりなモノだったのでしょう。
二度と戦争はしないと言う国の思想が徹底していたのがよく分ります。
ドイツの統合がカリスマ指導者の手によるものではなく、
本当に両国市民の心からの思いであり渇望して一気に溢れた感じでした。
その後の西側の費用負担は凄まじく東側の市民の不満も漏れてきました。
しかし再分割にはなりませんし彼らがその道を選ぶ事もないはずです。
公文書公開のニュースに絡んであの頃の記憶が蘇ってきて、
ちょうどバブルの真っ最中でしたので今にしてみれば夢のような年でした。
今回の機密文書の公開も全てとは思えませんし墓場までの機密も有るでしょう。
翻って日本にも公文書の30年で公開するルールはあるのですが、
まだ存命の人の名前も有るからという事で公開されない資料が随分あります。
代表的なのが日米安保条約で公開しないのは間違っています。
どう転んでも現代人には当時の人々のような情熱や正義感は有りませんので、
すっかり公表して場合によっては困る人が居ても民主主義に准じましょう。
街中のサギ posted by
(C)違いがわかる男