BS-1のきょうの世界でロシアの中古車事情をレポートしていました。
ロシアの極東の拠点ウラジオストクの中古車業者の今を伝えていました。
今年から輸入中古車の関税が上乗せされて、
それまで活況を呈していた日本製中古車市場に冷や水が浴びせられました。
ちなみにバイクも全く同じ状態です。
プーチン首相の肝いりで国産車販売のてこ入れに、
従来の10%ぐらいの輸入関税を一気に80%にしましたので、
安くて性能のいい日本車が一気に売れなくなり、業者が一気に減ったようです。
そこで驚愕の方法が、中古車を一旦切断して、部品として陸揚げし、
再度溶接して中古車としてでっち上げる、なんとも乱暴な方法が展開されています。
チョット信じられない映画を思わせる冗談のような話ですがホントです。
中古ディーラーが日本の業者に車の注文を入れ同時に切断も頼んでました。
切断作業も丁寧に溶接後の強度を考えて切断して送ります。
ココまでやっても注文する客が居るので余程ロシア国産車はトホホな車なのでしょう。
庶民のバイタリティは脱帽モノでさすが今をときめくBRICSの一角です。
強度は大丈夫かい?と客が聞いていましたが勇気の要る注文です。
それでも関税を払うよりマシなのでしょうから、80%の関税がべらぼうと言う事です。
日本の中古車が耐久性においても一線級である証拠ですし、
マダマダ問題なく使える何よりの証拠かもしれません。
今世界中でも手作業の溶接技術が最も進んだ地区と言えるかも知れませんが、
09年一年の時限措置の関税が半年以上延長され、
さらに登録時に車検を導入し安全審査を厳格にするそうです。
近く右側通行に準じた安全審査も加えるようで実質追い出しを図ります。
時の権力は何が何でも国産車を売りつけたいようです。
それにしても修理工場の溶接技術は見事なモノで、
塗装してしまえば全く判らなくなるぐらい実に上手にやっていました。
溶接は美しい処理になってる物ほど強度がありますし、
切断時に走行などに支障をきたさないように作業をしていますので、
こうなると何のための関税や規制の導入か判らなくなりました。
ロシアの社会事情を漏れ聞くと進んでるのか遅れてるのか分らない楽しい国です。
銀杏ももう直ぐ posted by
(C)違いがわかる男