思えば昨年のリーマンショックに端を発した金融大恐慌から早や一年過ぎて、
何とか平静を取り戻した感があります一方、
米国の公的資金を投入されたメガバンクは危機を脱したとして、
またぞろ世間を騒がせてるのが経営陣のビッグボーナスです。
米国財務省は「ふざけるな!金を返してから言え!」と怒り心頭です。
銀行筋は100万$以下の報酬では人材が集まらないと言い出す始末です。
現時点では大恐慌を恐れた政府のビビリ負けになりそうです。
この銀行の問題と対照的に米国国内の地方銀行がドンドン破綻しているそうです。
メガバンクと違い公的資金が投入されなかったり、
地方経済の疲弊で銀行業そのものが立ち行かなくなったのが多く、
17年ぶりのいわゆる不況型の典型的な破綻が止まらないようです。
銀行業の高額報酬のもたらす弊害は周知の事実でありながら、
喉もと過ぎればの話で財務省が怒るのももっともです。
高額報酬は単年度、短期的な利益を追求しますので、
従来にない金融派生商品を次々に発明しなければなりません。
証券化や商品との組み合わせやレバレッジでやり放題です。
こういった事を含めて世界中で大反省したはずですが元の木阿弥のようです。
中国では9.5%の成長でV字回復と凄い勢いです。
金融はタガが外れたかと思うような流通で不動産の値上げも顕著で、
いわゆる不動産、住宅バブルの真っ最中のようです。
人民元の勢いは凄くて国際基軸通貨の座を狙う勢いです。
ですのでバブルのすう勢は人民元の行く末を見る事が出来そうです。
中国政府は実勢以下のレートを狙っていますが、
ファンドグループなどから攻撃されてポンドのような消耗戦になると大変です。
既に世界中であらゆるファクターから準備をしているはずですので、
必要以上に怖れる事も無いのでしょうが政府のフットワークが気になります。
かといって中国の飛び方次第では余波が半端では有りませんので、
少しずつ熱を冷ましてくれる様に必至で願う世界の国々です。
我が国としては最悪の事態にも備えられるタフな金融制度が望まれます。・・無理か・・
オータムイエロー&シルバー posted by
(C)違いがわかる男