将棋界の一年締めくくりの竜王戦では2回戦を渡辺竜王が寄りきり、
前年、羽生名人との永世の称号を掛けた戦いで3連敗後の4連勝で破り、
将棋界初の快挙も記憶に新しい最強竜王が、
本年度挑戦者の森内九段を危なげなく下し、2-0でマジック2になりました。
将棋のタイトル戦は新聞社が主催で数年前に揉めたのが思い出されます。
この竜王戦は前身の十段戦の頃からの読売新聞主催で、
棋士は全員参加、女流はもとよりアマチュアも出場可能で、
予選から勝てば賞金が貰える実に気前のいい棋戦で人気が良いのです。
気前が良いのが、全てネットで中継棋譜が出まして、
リアルタイムで追いかけることが出来るのが嬉しい棋戦です。
名人戦の毎日、朝日は会員制ですので面白く有りません。
まあ読売新聞社にしてみれば優勝賞金を含め、
一億円に満たないタイトル戦の主催など他のスポンサーに比べれば、
実にリーズナブルで文化的で意義の有る主催で余裕というところでしょう。
この棋戦は誰でも参加できるとしましたが、
コンピュータープログラムも参加する事になりそうです。
思い起せば最強プログラムの「ボナンザ」と渡辺竜王は死闘を演じまして、
主催の大和證券はもちろん私などのファンも喜ばせました。
本当に勝ち上がって来る時が何時なのか分りませんが、
時代のすう勢とゲームの宿命なのかも知れません。
チェスのチャンピオンがコンピュータープログラムと戦ったような感じで、
タイトル戦を勝ち進んだプログラムを迎え撃つ、
棋戦タイトルホルダーの最強棋士が現渡辺竜王だと予想しちゃいます。
プログラマーの方が言うには、麻雀やカードゲームと違って、
将棋、囲碁、チェスなどのボードゲームは、
「持ち駒が公開され、交代で行い、ツキの要素がないゲームは必勝法がある!」
と言っていました。
多分その通りなのでしょうし、いつかはプログラムが勝つでしょう。
既に私では勝てないゲームプログラムが多数あります。
将棋に限らず囲碁、チェスもルールを覚え強くなるためには有効なツールです。
それでも人間のひらめきや大局観が勝ると信じていたいのが本音です。
秋の夕暮れ posted by
(C)違いがわかる男